母校の隣に、エスコンフィールドHOKKAIDOができました。｜パ・リーグ.com

母校の隣に、エスコンフィールドHOKKAIDOができました。

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2023.4.18(火) 07:00

　2023年3月、北海道日本ハムの新球場、ES CON FIELD HOKKAIDO（エスコンフィールド北海道）が北広島市にオープンした。その新球場の隣には、筆者の母校・北海道立北広島高校がある。高校3年間通って感じた、北広島市の魅力をお伝えする。コアな北広島の情報を未来の野球観戦にぜひ役立ててほしい。

絶滅危惧種もちらほら。北広島は自然の宝庫

　エスコンフィールドに食い込む形で、北広島高校が位置している。北広島高校在校生（通称：北広生）は、校舎の窓からエスコンフィールドの建設現場を見守っていたことだろう。

　エスコンフィールドの隣には、北広島レクリエーションの森（通称：レク森）が。BBQ場や、アスレチックがあり休日は家族連れで賑わう。

　レク森は、国の天然記念物である野幌原始林と隣接。雪が積もると、林の中を縦横無尽に歩き回ることができ（スノーシュー必須）、クロスカントリースキー愛好家で賑わう。ちなみに、北広生はクロスカントリースキー必修で、ひとり1セットクロスカントリーを用意し、半袖短パンで授業に参加した。

　雪が解けた春には、春の妖精、スプリングエフェメラルが林床一面に咲き誇り、そこを流れる沢には、絶滅危惧種であるニホンザリガニが生息する。

　圧倒的な「北海道の自然」を感じられるエスコンフィールド。春夏秋冬で違う顔を見せるところが筆者は好きだった。

エスコンフィールド北海道へのアクセス

　北広島市は、札幌市と、北のビッグターミナル新千歳空港の中間に位置する。新千歳空港からは約20分と、空港利用者にとってもアクセスがいい。

　札幌ー北広島ー新千歳空港を結ぶJRには、札幌・新千歳空港間を最短37分で結ぶ快速列車がある。球場から札幌や空港に行く場合はこの列車を使うと便利だろう。

　余談だが、北海道民はJR線を「電車」ではなく「列車」「汽車」と呼ぶ。「電車」と言うと、市電（路面電車）を指す人も多いのは、“道民あるある”だろう。

　開幕日の3月30日、北広島駅は人で溢れていたという。高校時代に見かけていた駅員さんたちが混乱してはいないか、気が気でなかった。これだけのお客さんが移動するならば、駅からのシャトルバスやタクシーも余裕がないだろう。

　そこで北広島駅から、エスコンフィールドまで歩いていく場合の道のりを紹介する（新駅は2027年完成予定）。

　北広島駅西口を出て、徒歩でエスコンフィールドに行く場合、ある程度の坂を覚悟してほしい。途中に輪厚川がある関係で谷となっているため、下ってからさらに登る事が必要となるが、最短距離である。

　この輪厚川もすばらしくきれいなのだ。小さな川なので、子連れでも安心。網を持って川に入ると、スジエビがたくさん捕獲できる。休日はヤマメ狙いの釣人で賑わうが、4〜5月のタイミングは禁漁期間なので要注意。ぜひ清流を橋から見下ろしてみてほしい。

　北広島駅東口から行く場合、遊歩道である「エルフィンロード」を通ってエスコンフィールドに行くことになる。このルートは少し距離が長いものの、勾配が少なく、まったりとした雰囲気があり、北広島市民の散歩ルート、また北広生のデートコースにもなっている。

やはり球場メシは気になるが……あえての北広グルメ

　球場内にクラフトビール醸造場ができるなど、グルメの話題に事欠かないエスコンフィールドだが、球場の外に目を向けてみたい。

　北海道といえば食の宝庫。特にみずみずしく滋味を感じる野菜とふっくらとしたごはんは道外からの方も納得のおいしさだと思う。そこで観戦前におすすめしたいのが、ホクレンが運営する、消費者と生産者を結ぶ「食と農のふれあいファーム」〈くるるの杜〉の〈農村レストラン〉でいただける、ビュッフェランチ（大人2,300円、シルバー（70歳以上）2,100円、小学生1,200円、幼児（4歳以上）600円幼児（3歳以下）無料）だ。

　季節の食材や、珍しい野菜をふんだんに使った体も喜ぶラインナップ。惣菜だけでなく、北海道産小麦の麺類やごはんの種類もたくさんあり、さまざまなお米の食べ比べができるのもうれしい。食後は、隣接された農畜産物直売所で新鮮な野菜を購入できるので、ぜひレストランでお気に入りの食材を見定めて、探してみてほしい。

https://www.hokuren-kururu.jp/restaurant/

さぁ、北広島へ！！

　HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGEは、36ヘクタールという東京ドーム7.7個分の広大な敷地を持つ、魅力的な計画だ。新千歳空港と札幌という2大観光地に挟まれ、これまでは通過駅になってしまっていたが、開幕と同時にどんどん人が増え、1年通して賑わいが創出されるのだと考えると、なんとも感慨深く感じる筆者。せっかく降り立ったのであれば、あわせて北広島の情報もチェックすると、さらに充実した野球観戦ができること間違いなしだ。

文・鈴木海斗