◇オリックス対東京ヤクルト 「SMBC日本シリーズ2022」第3回戦(25日・京セラドーム大阪)
仕切り直しを図った本拠地初戦でも白星は遠かった。オリックスは1対7で敗れ、シリーズ0勝2敗1分。東京ヤクルトに主導権を握られてしまった。
しかし、王座奪取に向けて切り替えるしかない。まずは明日からの本拠地2連戦を是が非でも勝利すべく、今試合で見せた好材料をピックアップする。
先発の宮城大弥投手は、4回まで相手先発の高橋奎二投手と甲乙つけがたい好投を披露した。一発に泣いたものの、村上宗隆選手のバットをへし折り、徹底したカーブ攻めで凡打の山を築いたことは、東京ヤクルト打線にインパクトを残したに違いない。今シリーズはすでに引き分けもあり、第8戦までもつれれば再び登板の機会が回ってくることもあるだろう。
また、2試合連続登板となった近藤大亮投手は、いずれのマウンドでも1回2奪三振無失点の好投を披露した。第2戦では全球ストレートで勝負。復活を遂げた豪腕が持つ「空振りがとれる直球」は、ここぞの場面で有効になってくるだろう。
打線では、宗佑磨選手が前年から続けてシリーズ9試合連続安打中。「交流戦男」の異名を持つ中川圭太選手もここまで3試合連続安打。セ・リーグの投手陣への相性の良さは健在か。
0対7で迎えた最終回には、2死1、2塁から西野真弘選手が意地の適時打で完封負けを阻止。次戦以降につながる大きな一打となっただろう。明日は山岡泰輔投手と石川雅規投手のマッチアップ。オリックスの巻き返しに期待したい。
文・小野寺穂高
・オリックスは本拠地初戦で勝利ならず。宗佑磨はシリーズ9試合連続安打【10/25 結果】
・「パ・リーグ.com」ではパ・リーグのニュースを更新中!
・本日の試合詳細はこちら
記事提供: