10月11日に行われた「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージの前日会見。オリックスの中嶋聡監督と吉田正尚選手が出席し、決戦への意気込みを語った。

中嶋聡監督「チャレンジ精神という方が大きい」

　4勝先取（オリックスには1勝のアドバンテージ）という短期決戦について、中嶋監督は「短期決戦という言葉なだけ。レギュラーシーズンはこの前終わったばかりなので、そのままの連戦というつもりでいきます」と平常心を強調。

　対戦相手は連勝でファーストステージを勝ち上がった福岡ソフトバンク。オリックスは15勝10敗と勝ち越しているが、「シーズンそのままといいましたけれども、その数字はもう関係ないもの。投手力もあり、攻撃力もあり、機動力もあり、総合的には上だと思っていますので、チャレンジ精神という方が大きい」と引き締めた。

　また、相手主砲の柳田悠岐選手はレギュラーシーズンから4試合連続本塁打と好調だが、それに対しては、「もちろん警戒するべき相手だと思いますが、そこを中心になりすぎていろんなことがおろそかになるのは違う。全体を見て、全てにおいてバランス良く戦っていかないといけない」と言及。「目の前の試合を一つひとつ勝っていって、最後日本シリーズまで行きたい」と意気込みを語った。

吉田正尚選手「たくさんのファンの前で勝利を届けられるように」

「良い緊張感で日々過ごせています。日程も決まっていたので、逆算してしっかり調整してきたつもりです」と話したのは選手会長の吉田正選手。対戦相手については、「毎年強いチーム。絶対倒してやるという強い気持ちを持って臨みたい。短期決戦はどんどん仕掛けていけるように。どんどん攻める気持ちが大切。後悔しないように、より一層そういった気持ちを持ったほうがいいと思います」とコメントした。

「昨年は動員制限があるなかでの試合でしたので、今年はたくさんのファンの前で勝利を届けられるように精一杯頑張っていきたいと思います。『パ・リーグ連覇、日本一』の目標のもとスタートしましたので、ここ（CS）はクリアして。（日本シリーズに）出場することが第1条件になりますので、しっかり勝って向かいたい」と気合を入れた。

　ファイナルステージ第1試合は12日の18時から。予告先発はオリックスが山本由伸投手、福岡ソフトバンクは石川柊太投手と発表されている。

文・丹羽海凪

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