9月19日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと福岡ソフトバンクの第25回戦は、6対5でオリックスが勝利。5時間に迫る大熱戦となった首位攻防戦はサヨナラで決した。
2連勝で福岡ソフトバンクに対しゲーム差「1」に迫るオリックスは、今試合も試合の主導権を握る。初回、2死1塁から吉田正尚選手がライトスタンドへ19号2ランを放ち先制に成功。さらに3回裏には無死1、3塁から中川圭太選手、吉田正選手に連続適時打が生まれ、4点のリードを奪った。
先発は自身8連勝中の田嶋大樹投手。序盤3回は1安打に抑える上々のスタートを見せたが、4回表には2連打で無死1、3塁のピンチを背負う。次打者を内野ゴロに打ち取るが、宗佑磨選手が本塁へ悪送球。牧原大成選手にも適時打を浴びるなど、この回計3点を失いリードは1点に。
さらに6回表には無死満塁のピンチ。代打・中村晃選手に同点の適時打を浴びると、パスボールでついに勝ち越しを許してしまう。追い付きたい打線だが、福岡ソフトバンクのこまめな継投の前に沈黙。6回裏の1死3塁の好機を逃すと、4対5のまま試合は最終回へ。
しかし9回裏、意地を見せる。モイネロ投手に対し、先頭の若月健矢選手が四球を選ぶと、続く福田周平選手が安打でチャンスを拡大。犠打失敗、三振で万事休すかと思われたが、窮地を救ったのは吉田正選手だった。初球をライト前へ運び同点、試合は延長戦へ突入する。
10回裏、先頭の西野真弘選手が安打で出塁すると、続く太田椋選手が犠打。ここでレイ投手に悪送球が生まれ、無死1、3塁と絶好のサヨナラ機をつくる。満塁策の後、2死となったが、ここで打席には宗選手。2球目を捉えると打球はセンター前へ。サヨナラの一打は試合開始から4時間47分後だった。
大激戦を制したオリックスは、首位・福岡ソフトバンクに大きな3連勝。ゲーム差「0」とした。打っては同点打の吉田正選手が4打点と大活躍を見せ、10回表に登板した本田仁海投手に2勝目が記録されている。
一方敗れた福岡ソフトバンクは、最大4点差を一時逆転するも最終回に守護神・モイネロ投手が痛恨の失点。相手のミスで点差を詰めたが、最後は自軍のミスでサヨナラ機を献上。10投手にわたるリレーも勝利に結びつかなかった。
12345678910 計
ソ 0003020000 5
オ 2020000011X 6
ソ 東浜巨-森唯斗-泉圭輔-甲斐野央-津森宥紀-嘉弥真新也-松本裕樹-藤井皓哉-モイネロ-●レイ
オ 田嶋大樹-比嘉幹貴-宇田川優希-山崎颯一郎-阿部翔太-ワゲスパック-○本田仁海
文・小野寺穂高
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