【試合戦評】昨季王者を投打で圧倒し、埼玉西武が初陣を勝利で飾る

パ・リーグ インサイト

2017.3.31(金) 00:00

WBCの興奮も冷めやらぬまま迎える両リーグ同時開幕。昨季10年ぶりの日本一に輝いた北海道日本ハムは、3年目の有原投手が自身初の開幕投手。一方の埼玉西武は2年連続で菊池投手が大事なシーズン初戦のマウンドに上がった。

初回はともに奪三振を含む無失点の立ち上がり。しかし、2回に早速試合が動き始める。先頭の4番・中村選手が四球で出塁し、5番・栗山選手が二塁打で好機を演出。1死となったのち、野選と内野ゴロの間にそれぞれ1点ずつを奪い、埼玉西武が2点を先制する。

3回、4回は両軍ともに無得点に終わり、迎えた5回裏。1死から8番・市川選手が内角低めの直球を完璧に捉え、左翼席に飛び込む1号ソロを放つ。しかし、直後の攻撃で埼玉西武が中村選手の適時二塁打や、新人・源田選手の犠飛などで4点を加え、再度大きく突き放す。

大きな援護を受けた埼玉西武の先発・菊池投手は150キロ前後の直球に新球・フォークなども織り交ぜて最少失点に仕留め、7回1失点でマウンドを救援陣に託す。

終盤の2イニングスは武隈投手、大石投手とつないで逃げ切り。埼玉西武が投打で北海道日本ハムを圧倒し、8対1で勝利を飾った。

辻新監督で挑んだ初陣を快勝。試合の随所で好守備が見られるなど、ただ勝利をつかみとっただけでなく、昨年の課題であった守備面の良化が感じられた試合と言えるだろう。元々、打線が文句なしの破壊力を持つ埼玉西武。今年は攻守で他球団を圧倒し、パ・リーグの「台風の目」となるかもしれない。

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