◇オリックス対北海道日本ハム 第15回戦(20日・京セラドーム大阪)
オリックスのドラフト1位ルーキー・椋木蓮投手がプロ2試合目の登板で、8.2回116球1安打11奪三振3四球の圧巻投球を披露。被安打「0」のまま26個のアウトを積み重ね、プロ野球史上87人目、ルーキーとしては35年ぶりの快挙達成目前へと迫った。
初回に2奪三振を奪う上々の立ち上がりを見せた椋木投手は、続く2回表、北海道日本ハムの中軸相手に3者連続三振を奪う。以降も快投は続き、4回終了時点で4者連続を含む8奪三振を記録した。
3回裏に吉田正尚選手の10号2ランで援護をもらうと、5回から7回までは打たせて取る投球で相手打線を無安打に封じ込める。2点のリードを保ったまま、試合は最終盤へ突入した。
8回表にはもう一段階ギアを上げ、ヌニエス選手、木村文紀選手を連続三振に。これにより、自身初の2桁奪三振に到達した。8回を投げ終えて104球無安打10奪三振3四球。快挙達成の目前へと迫る。
そして迎えた9回表、先頭を1球で右飛に打ち取ると、代打・万波中正選手を空振り三振に仕留める。佐藤龍世選手も2ストライクまで追い込んだが、116球目に投じた変化球をセンターへと運ばれた。
無安打無得点投球こそ逃したものの、自身初の2桁奪三振など文句なしの好投でチームを勝利に導いた椋木投手。8.2回116球1安打11奪三振3四球で降板する際には、球場全体から大きな拍手が送られた。
文・吉村穂乃香
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