タイガースの地元紙「デトロイト・ニュース」が特集記事を掲載
エンゼルスの大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、敵地で行われるタイガース戦に先発する。5月20日の本拠地でのレイズ戦から中9日の登板間隔を空けての先発。ここまで4勝1敗、防御率3.35の成績を残す二刀流右腕が、5勝目をかけて今季8度目の先発マウンドに上がる。
開幕から2か月を過ぎても、なお高い注目を集めている大谷。メジャーは日本と違って両リーグ合わせて30球団あり、まだ対戦していない球団も数多い。28日から4連戦を戦うタイガースもその1つで、大谷の投手としての登板日が重なったことで、“オオタニ特需"が起きそうだという。
地元紙「デトロイトニュース」は「タイガース、そしてタイガースファンは二刀流の衝撃ショウヘイ・オオタニを目にすることになる」と題した特集を掲載。「もしどこかでシャンパンのコルクを抜く音が聞こえたら、それはタイガースの本拠地のチケット売り場からのものであろう」との書き出しで、この記事はスタートしている。
同紙によれば、29日(同30日)の第2戦前に、翌日に大谷が先発されることがアナウンスされると、第3戦のチケットは、その後数時間にわたって、チケット再販会社「Stubhub」で最も多くの人に見られたMLBのチケットになったという。今季、タイガースの主催試合は開幕戦の2万8000人が最多で、それを更新する可能性を匂わせている。
タイガースの選手も興味津々「彼と是非対戦してみたい」「彼がどれ程の選手か…」
さらに、タイガースサイドもこの大谷の注目度に“便乗"。記事によると「タイガースのコミュニケーション部門副部長は普段ツイッターをほとんどやらないか、やったとしてもタイガースのことだけ。しかし、彼がエンゼルスの先発投手の発表についてツイートした」と記された。しかも、そのツイートにはきっちりとチケット販売のリンクも貼られていたという。
大谷に注目しているのは、タイガースの選手たちも同様だという。特集の中では、タイガースナインのコメントも紹介されており、ジャコビー・ジョーンズ外野手は「彼と是非対戦してみたいよ。オオタニと対戦するのがどのようなものか知りたいんだ。彼は100マイル(約161キロ)を投げ、本塁打を打つんだからね。メジャーでそんなことができる選手は、そんなに多くはいないよ」と話し、レオニス・マーティン外野手は「彼がどれ程の選手か、見てみたいね。彼がもしクリス・セールやユウ・ダルビッシュよりも優れているなら、彼は他の星からやって来たに違いないってことだね」と話している。
かつての二刀流、“野球の神様"ベーブ・ルースがタイガースが本拠を置くデトロイトで登板したのは99年前だと「デトロイト・ニュース」は伝えている。オークランド、ヒューストン、そしてシアトル。99年の時を経て、マウンドに上がる二刀流。これまでに登板してきた敵地のファンも沸かせてきた大谷翔平は、その豪腕でデトロイトのファンたちの度肝を抜く。
記事提供: