2013年ドラフト3位、プロ通算35試合は全て中継ぎ登板
福岡ソフトバンクは交流戦の初戦となる29日の阪神戦(甲子園)に、5年目の右腕・岡本健がプロ入り初先発する。
マメを潰した千賀滉大の登板回避により、中継ぎ右腕に思わぬ大役が巡ってきた。森唯斗とドラフト同期となる岡本にとって、1軍で35試合の登板を経て、「ファームの1年目以来」という先発マウンドだ。27日の試合後に先発することを伝えられたという岡本は「え?マジで?というのが正直な気持ちでした」と語る。
「緊張はしますが何とかチームのためになりたい。0-0から始まる場面で投げる責任は感じます。初回から飛ばしていきます」。倉野信次投手統括コーチが言う「中継ぎの一番手という気持ち」で猛虎打線に立ち向かうつもりだ。
直近の3試合は、合計4回2/3を無失点と好調。岡本は「変化球でカウントを作れている」と手応えを感じており、倉野コーチも「安定感が出てきている」と期待を寄せている。
ちょうど1週間前の22日には、自主トレを一緒に行っている攝津正が今季初勝利を飾ったばかり。「野球に対する姿勢はすごいものがあります。(お立ち台での)涙を見て感動しました。僕が言うのも変ですが、(22日は)内容が良くない中でも抑えるという気持ちが出ていたと思います。そういうところはマネできると思います」と、尊敬する先輩に続くつもりだ。
阪神打線については「足を使ってくるイメージがあるし、3、4、5番のクリーンアップもすごい。まずは足を使う1番、2番を抑えることが大事」と語る。完全アウェーの甲子園とはいえ、兵庫出身の岡本にとっては地元凱旋登板。チームの救世主となるべく、初回から全力で腕を振るだけだ。
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