シーズン中に開催されるイベントとして、多くの球団ですっかり定番となった女性ファン層の拡大を目的とした女性来場者が主役のガールズイベント。その先駆けとなるのが、今回ご紹介する福岡ソフトバンクホークスの「タカガール♡デー」だ。
タカガール♡デーの前身となるイベント「女子高生デー」が始まったのが2006年。野球とは最も縁遠いとされていた“女子高生”をメインに、女性を対象としてイベントを開催。来場した女性ファン全員にピンクをテーマカラーにした限定のユニフォームをプレゼントしたのが始まりだった。イベントの人気が高まりを見せたことで、より幅広い層にアプローチするため2014年に現在の「タカガール♡デー」にイベント名を変更。2017年の開催では初めて女性だけで来場者数3万人を超えるなど、球界の常識を変えた福岡ソフトバンクホークスの一大イベントなのだ。
2022年は6月11日(土)12日(日)に開催される「タカガール♡デー」。タカガールユニフォームのプレゼントだけではない、イベントのみどころなどについて球団担当者の方にお話をうかがった。
3年ぶりに満員のドームで「もっと!タカ鳴る」非日常の提供を
お話をうかがったのは、福岡ソフトバンクホークス マーケティング本部 マーケティング企画部 イベント企画課の八木彩さん。八木さんは、イベント主担当を任されて今年で3年目。過去2年はコロナ禍での動員制限があり、イベントにも制限がある中での実施を余儀なくされた。
八木さん:「この2年間ファンの皆さまも野球観戦をはじめさまざまな制限をしいられてきたと思いますので、制限が緩和された3年ぶりのタカガール♡デーに何を期待されているのか、何を楽しみにされているのか、日々悩みながら、そして楽しみながら進行しています。3年ぶりに満員となったドームでタカガール♡デーを迎えることを目指しておりますが、お客様に安心して観戦いただく環境を提供すると同時に、タカガール♡デーでしか味わえないエンターテインメントをお楽しみいただきたいです」
今年のイベントコンセプトは「もっと!タカ鳴る」。野球観戦はもちろん、ファッションを楽しんだり、おいしいグルメを楽しんだり、それぞれの楽しみ方ができる日として位置づけている。このコンセプトの決定の経緯をうかがうと、
八木さん:「どんな状況下でも熱心に応援いただいているファンの皆さまから、野球観戦が初めての方まで、世代も性別も関係なく誰もが心踊る、非日常感を楽しめるイベントにしたいと思いました。試合はもちろん、球場でのさまざまな楽しみ方でワクワク・ルンルンして、タカ鳴ってほしいと思っています」
毎年その年のデザインに注目が集まる、イベント期間中入場者全員に配布されるタカガールユニフォーム。今年選定された「マーブリングカラーデザイン」にもその思いは組み込まれており、ファッションやグルメなど多種多様な球場での楽しみ方と、年代や性別を超えて声援で混じり合いファンがひとつになることをイメージしてデザインされた。
さらに、次世代のタカガールである中高生には、各日500名限定で「藤本監督だきつき人形」を配布。これをきっかけに藤本監督へ親しみやすさを感じてもらい、さらに身に付けて応援することで「映える」試合観戦をして、ホークスを好きになるきっかけになってほしいという願いが込められている。
要チェック!担当者おすすめ限定グルメ&グッズ
マーブリングカラーをモチーフにしたスイーツなど、イベント限定グルメも見逃せない!数ある商品の中から、おすすめグルメ・おすすめグッズを紹介してもらった。
◯タカガール マーブルフラッペ 700円(税込)
【3ゲート・ホークスカフェ1】
カシスクリームのアイスとブルーベリーをトッピングした果肉入りストロベリーフラッペ
◯マーブルクリームソーダ 780円(税込)
【BOSS E・ZO FUKUOKA ・MLB café FUKUOKA】
佐藤直樹選手も一押し!
◯ピンクヘルメット♡ポテト(チーズソース付) 550円(税込)
【1.5.7ゲート スタ飯ラボ1・5、こぜん】
昨年も大好評だったハート型のポテトが今年も登場
◯ボイスラバーストラップ 1,900円(税込)
選手のキュンボイスに加え、藤本監督からの激励メッセージも!?本体デザインも前回から一新したラバーストラップ
◯カジュアルタイポグラフィ フェイスタオル 1,500円(税込)
POPなデザインで視覚的に「かわいい」を追求した、カラフルなフェイスタオル
ピンク色に染まるPayPayドーム。ピンク色が伝えるもう一つのメッセージ
タカガール♡デー当日、PayPayドームの場内も場外もいたるところがピンク色に。今年は初の交流戦期間中の開催となり、新たな試みとしてビジターファンも一緒に楽しめるよう、対戦相手である東京ヤクルトスワローズの協力の下、アイデンティティである「応燕傘」までもピンク化してビジター応援席に配布する。
ベースやネクストバッターサークル、ホークスの選手のユニフォームまでもピンク色へ様変わり。他球場では見たことのない、その大規模な装飾には単にイベントを盛り上げるだけではない、大きな意義が込められていた。
八木さん:「マーブリングカラーをモチーフにしたグッズやグルメ、球場内がピンク色に様変わりする装飾など、タカガール♡デーでしか味わえないエンターテインメントもお楽しみいただきたいのですが、一方でタカガールデーでは選手がピンクリボンユニフォームを着用して試合に臨みます。これは、乳がん検診の早期受診を啓発・推進する「ピンクリボン運動」の取り組みから、少しでも多くの人へ知っていただき、受診や認知を高めるきっかけになって欲しいという思いで着用しています。いつもと違うピンクリボンユニフォーム姿の選手はファンの皆さまに喜んでいただけますし、それと同時にピンクリボン運動をご家族やご友人と楽しく学んで、早期受診のきっかけにしてほしいです」
乳がんの早期発見を啓発する「ピンクリボン運動」への協力は2009年から。2008年に鳥越裕介2軍内野守備走塁コーチ(現千葉ロッテ二軍監督)が夫人を乳がんで亡くした。同じ思い、同じ苦しみを味わって欲しくないとの願いから、ピンクリボン運動への協力が始まったのだ。
当日は入場者全員に配布されるピンクリボンフラッグを使ったイニング間イベント「ピンクリボンウェーブタイム」を全員でつくる演出もおこない、さらに試合終了後のセレモニーでは場内暗転後に来場者のスマホを使ったピンクリボンライトセレモニーを実施、花火もピンク色で打ち上がる。ピンク色が伝える、女性の健康と未来を考えるメッセージ。イベントを楽しみながらも、ぜひ自身の体と向き合う機会にしてみてはどうか。
最後に読者へコメントをお願いすると、
八木さん:「たくさんのイベントを用意しているので、毎年楽しみにしていただいている方も初めての方も、ぜひタカガール♡デーに足を運んでこの日しか体験できない非日常やワクワク感をお楽しみください。ご来場いただくファンの皆さまが1日笑顔で過ごせるように、スタッフ一同最後まで気を抜かずに準備を整えてまいります。ひとつお願いするとしたら、ご来場予定の皆さまにはぜひ、てるてる坊主を作っていただきたいです(笑)。梅雨入りが心配ですので、晴天のなかイベントを大成功で終えることが私の願いです! 皆さまのご来場をPayPayドームでお待ちしております!」
6月11日(土)12日(日)の「タカガール♡デー」をお楽しみに! 球団による詳細はこちら
文・池田紗里
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