5月18日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた埼玉西武と福岡ソフトバンクの第9回戦は、3対2で福岡ソフトバンクが勝利。首位を走る東北楽天までゲーム差「2」に迫った。
福岡ソフトバンクは初回、先頭の三森大貴選手が28打席ぶりとなる安打で出塁。今宮健太選手がレフト前に運んで1死1、3塁に好機を拡大すると、グラシアル選手の適時打で先制に成功した。
先発として初勝利をあげた前回登板から中9日でマウンドに上がった杉山一樹投手は、直球を主体に埼玉西武打線を圧倒。3回まで完全投球を見せると、4回裏に背負った1死1、3塁のピンチでは、山川穂高選手を併殺打に打ち取って切り抜けた。
打線は5回表、安打と四球で無死1、2塁と再びチャンスをつくる。この試合2打数2安打と当たっていたグラシアル選手が併殺打に倒れチャンスがついえたかに思われたが、続く中村晃選手がきっちりとセンターへはじき返し、貴重な追加点を挙げた。
6回裏、山野辺翔選手の適時打で1点差に詰め寄られ、なおも1死2塁と言う場面でベンチは投手交代を決断。6回途中59球とテンポよく投げていた杉山投手に代えて藤井皓哉投手にマウンドを託したが、愛斗選手にスクイズを決められ同点とされた。
2対2となって迎えた7回表、1死2塁と得点機をつくると、柳田悠岐選手の打球はセンターへ。この打球に2塁走者の三森選手が快足を飛ばして本塁へ生還し、勝ち越し点を奪った。7回からも救援陣が無失点でつなぎ、1点差を守る。嘉弥真新也投手、又吉克樹投手も故郷・沖縄での登板を果たした。
9回裏にはモイネロ投手が登板。先頭打者に四球を与えたが、相手のバントミスで1死を奪うと、柘植世那選手、岸潤一郎選手を2者連続三振に打ち取り試合終了。
福岡ソフトバンクは、6試合当たりのなかった三森選手がマルチ安打の活躍。先制と決勝のホームを踏むなど、打線の火付け役となった。藤井投手は今季4勝目を挙げ、中継ぎ投手ながらリーグトップに並んだ。
埼玉西武は、先発の隅田知一郎投手が6回112球6安打9奪三振2失点。3月26日以来の白星は逃したが、QS達成で試合はつくった。打線も6回に一時同点としたが、終盤の細かいミスも響き、勝ち越し機を逃した。
123456789 計
ソ 100010100 3
西 000002000 2
ソ 杉山一樹-○藤井皓哉-嘉弥真新也-津森宥紀-又吉克樹-Sモイネロ
西 隅田知一郎-●水上由伸-本田圭佑-宮川哲
文・吉村穂乃香
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