鷹リチャード、OP戦1号は川島慶三のおかげ? “置き去り”バットで開幕スタメンへ前進

2022.3.16(水) 08:20 Full-Count 福谷佑介
福岡ソフトバンク・リチャード※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)
福岡ソフトバンク・リチャード※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

15日の阪神戦で打った本塁打は川島慶三が残していったバットを使用

■福岡ソフトバンク 3ー3 阪神(オープン戦・15日・PayPayドーム)

 福岡ソフトバンクのリチャード内野手が開幕スタメンへと近づくオープン戦第1号の本塁打を放った。15日にPayPayドームで行われた阪神戦。「7番・三塁」でスタメン出場した鷹のロマン砲は4回2死一、三塁の第2打席で左翼スタンドへ先制の3ラン。待望の一撃に雄叫びをあげ、ガッツポーズで喜びを表した。

 グラシアルが二塁打で出塁、栗原が右前安打で続き、チャンスが一、三塁に広がった。このチャンスで打席に入ったリチャードは、阪神先発の西勇が投じた141キロのシュートを捉え、左翼スタンドへ。「いいスイングができたので打った瞬間にホームランだと思いました」。サードでの開幕スタメンを目指す大砲にとって、大きな意味を持つオープン戦1号になった。

 このホームラン、リチャードらしさが詰まったものだった。自分のバットが折れ過ぎたためにバットが無くなり、チームメートから譲り受けたものでオープン戦を戦ってきた大砲。この日は昨季まで福岡ソフトバンクに在籍していた川島慶三内野手(現楽天)のバットを使用。「非常に振りやすい感じがありました。先っぽだったので折れたかと思ったけど、折れなかったです」と明かした。

 本来であれば、今日にも新しい自分のバットが手元に届くはずだった。「自分のバット届くと思ってルンルンできたんですけど、次の広島戦からになっちゃう、と」。残念ながら、この日は届いていなかったために「誰のバットでいこうかな」と手にしたものが、川島がロッカーに置いていったもの。先輩らも使用を勧め、川島にも連絡をとってくれた。打撃練習中から好感触があり「先っぽに重心があって非常に振りやすい感じがあった」というリチャード。報道陣に対して「ありがとうございます、と慶三さんに伝われば」と語り、間接的に川島への感謝を示していた。

 また、ホームラン後の談話には「長谷川(勇也)コーチと企業秘密の練習をし、練習から感覚良くいいイメージで打席に入れました」とも。詳細については「言葉にできない言葉があるので企業秘密です」と伏せたものの、この日のアーリーワークで長谷川コーチから助言を受けた。「ある1点だけなんですけど、その1点を変えたらめっちゃいいです」と、自身の中で劇的な変化を感じたという。

 川島が残していったバットと、長谷川コーチの助言。2人の先輩のバックアップで打った初本塁打。藤本博史監督も「1本出て、その後も良かったし、積極性が出てきたよね。今日も元気出していたし、神宮の3試合目でヒットが出てからだいぶ気分も良くなってるし、あとは準備がしっかりできたら打てるということですよね」と高く評価した。オープン戦も残り少なくなってきたところで、ロマン砲の状態が上がってきた。

記事提供:Full-Count

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