佐々木千隼(ささき・ちはや)/投手
#11/1994年6月8日生まれ
181cm・83kg/右投右打
日野高校、桜美林大学を経て2016年のドラフト1位で千葉ロッテに入団。ゆったりとしたフォームから球速以上の威力を持ったボールを投げ込む、安定感が魅力のリリーバーだ。
ルーキーイヤーの2017年は4月6日にプロ初先発初勝利を飾るものの、以降は7敗を喫して二軍調整。15試合4勝7敗、防御率4.22とプロの壁が立ちはだかった。2018年は右肘の手術を行い、一軍出場は叶わず。2019年には656日ぶりの白星を挙げたが、登板は7試合にとどまり、2020年も故障の影響でわずか5試合の登板に終わった。
度重なる怪我で一軍での活躍が遠ざかっていた佐々木千投手であったが、2021年に復活を遂げる。中継ぎとして開幕を迎えると、4月1日にプロ初ホールドを記録。4月18日には2年ぶりの勝利を挙げた。6月には勝利の方程式の一翼を担い、安定感のある投球を披露。リリーフながらもチーム2位タイの8勝をマークするなど、ブルペンに必要不可欠な存在となり、チームを2位まで押し上げた。
故障なくシーズンを完走してキャリアハイを更新したが、唯一の黒星でチームのリーグ優勝を逃し、涙を飲んだ。しかしこの経験は必ず佐々木千投手をより一層強くするだろう。今年も持ち味を活かした投球で勝利を呼び込み、昨季の雪辱を晴らせるか。
【2021年一軍成績】
54試合 8勝1敗26H1S 57回 28奪三振 防御率1.26 WHIP0.88
文・下村琴葉
佐々木千隼投手をもっとよく知るために。パ・リーグ インサイトの過去の記事
・「ドラフト1位の佐々木」は朗希だけじゃない。快投続く佐々木千隼、その投球の“変化”とは?
2021年5月13日に掲載されたこの記事では、佐々木千隼投手のピッチングスタイルの変化を分析。先発時代、中継ぎ時代の各種指標からわかる投球の変化を紹介している。
・開幕5連敗、防御率リーグワースト2位も…… 千葉ロッテが首位に上り詰めた3つの理由
2021年の千葉ロッテは開幕5連敗スタートも、シーズン最終盤までオリックスと優勝争いを繰り広げた。そんな苦しい状況からいかにして上位に這い上がったのか、その理由に迫る。
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