オリックスを支える“2016年ドラフト組”

パ・リーグ インサイト

2018.5.21(月) 20:38

オリックス・バファローズ 山本由伸選手(C)PLM
オリックス・バファローズ 山本由伸選手(C)PLM

2017年ドラフトルーキーに負けてはいられない

オリックスのルーキーが頼もしい。昨年ドラフト1位で入団した田嶋大樹投手がすでに5勝を挙げ、ドラフト3位の福田周平選手、ドラフト8位の山足達也選手の3人が今も一軍に帯同している。

ただ、2017年ドラフト組に負けまいと存在感を示しているのが、2016年のドラフト組だ。ドラフト1位の山岡泰輔投手はプロ1年目の昨季新人王を逃したが、規定投球回に到達し149回1/3を投げ8勝を挙げた。

2年目の今季は2勝5敗と負けが先行しているが、防御率は3.23。8試合に先発して、先発投手の指標のひとつであるクオリティ・スタート(6回3自責点以内)を6試合でクリアしており、“2年目のジンクス”に陥ることなく安定した投球を見せている。

ドラフト2位の黒木優太投手はセットアッパーを任されている。ルーキーイヤーの昨季はチームトップタイの25ホールドを挙げた。開幕直後は打ち込まれる場面も目立ったが、4月30日の福岡ソフトバンク戦から5試合連続無失点投球を継続中だ。

投手豊作?いずれはオリックスのみならず…

勝ち試合の8回に投げるのが、ドラフト4位の山本由伸投手だ。もともとは先発を務めていたが、150キロを超えるストレートを買われて勝ちパターンに組み込まれた。12試合に登板して、自責点はわずかに2。

さらに4月28日の福岡ソフトバンク戦から5月12日の楽天戦にかけて、7試合連続で1安打も許さない完ぺきな投球を見せた。現在はリリーフを担当しているがポテンシャルは高く、先発で投げる姿も見たい投手だ。

ビハインドゲームを中心に投げている澤田圭佑投手も、山岡投手、黒木投手、山本投手と同じ年のドラフトで8位入団した。昨季は一軍で13試合に登板した右腕は、今季は昨季を上回る16試合に登板。開幕から5月12日の楽天戦まで15試合連続無失点を記録し、19日の埼玉西武戦で2点を失うまでは、6試合連続で1安打も許していなかった。

その他、2016年ドラフト組には5位の小林慶祐投手、育成から支配下選手になった榊原翼投手などもいる。数年後、彼らがオリックスだけでなく球界を代表する選手に成長している可能性も十分ありそうだ。

●2016年ドラフト組
1位 山岡泰輔
2位 黒木優太
3位 岡崎大輔
4位 山本由伸
5位 小林慶祐
6位 山崎颯一郎
7位 飯田大祐
8位 澤田圭佑
9位 根本 薫

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