変化球に頼る投球に「そこを続けると手詰まり感が出てくる」
■千葉ロッテ 4ー1 オリックス(オープン戦・2日・京セラドーム)
オリックスの山崎福也投手が2日、千葉ロッテとのオープン戦に先発し3回3安打無失点の好投を見せた。今シーズンのテーマは“技巧派”からの卒業。最速146キロの直球で押し、結果を残した左腕は「変化球に頼らない投球をしていきたい」と手応えを感じている。
100キロに届かないスローカーブが代名詞の左腕がモデルチェンジだ。この日は最速146キロの直球を多投。右打者の内角に攻めるクロスファイヤー、高めの直球で空振りを奪うなど、あえて勝負球に使いキャンプでの取り組みを確認した。
2回は四球と連打で無死満塁のピンチを背負ったが田村を投ゴロ併殺、続く岡には「変化球をマークしているスイングをしていたので。あれは本当にいい投球だったと思う」と144キロの内角直球で遊ゴロに仕留め無失点で切り抜けた。
昨季は緩急を駆使した投球で先発ローテの一角として22試合に登板。自己最多の8勝をマークし、25年ぶりのリーグ優勝に貢献したが、満足することはない。「変化球に頼ってしまう自分がいる。そこを続けると手詰まり感が出てくるので。真っすぐをドンドン投げていければいいなと思っている」と、更なる進化を求めている。
今シーズンは初の2桁勝利、規定投球回到達が目標。2014年のドラフト1位左腕は、“技巧派”からの卒業で一本立ちを果たしてみせる。
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