11月23日、東京ドームで行われた東京ヤクルトとオリックスの「SMBC日本シリーズ2021」第3回戦は、4対5でオリックスが敗れた。
オリックスの先発は田嶋大樹投手。2回裏に四死球と守備の乱れから2死満塁のピンチを背負うも、ここは何とか無失点で切り抜ける。すると打線は直後の3回表、今度は相手にも失策が生じるなど、1死満塁のチャンスをつくる。ここで打席を迎えた宗佑磨選手は「必死に食らいついていこうと思った」と、カウント1-1からの3球目を叩いた打球が先制の適時打に。オリックスは今シリーズ初めて先制点を挙げる。
一方の田嶋投手は、5回裏途中で走者を許し1死1塁としたところで降板し、オリックスサイドは継投へ。比嘉幹貴選手は内野ゴロでつないだが、3番手のバルガス投手が2者連続の四球で2死満塁のピンチを背負う。すると中村悠平選手に中前適時打を浴び、野手の悪送球も絡み3失点。逆転を許し、2点ビハインドで試合は後半戦へ。
直後の6回表、ここまで2三振とバットが湿っていた先頭の吉田正尚選手が二塁打で出塁。続く杉本裕太郎選手はカウント2-2からの5球目を捉え、逆方向へ放った打球はライトスタンドへ。待望のシリーズ第1号ですぐさま同点に追い付く。さらに7回表には2死1、2塁とチャンスをつくると、吉田正選手が勝ち越しの適時二塁打を放つ。
しかし7回裏、4番手の吉田凌投手が2死1塁からサンタナ選手に痛恨の逆転2ランを浴び、再び試合をひっくり返される。一矢報いたい打線は9回表、2死1、3塁と一打逆転の好機で杉本選手を迎えたが、内野ゴロに倒れ4対5で試合終了。
終盤までもつれたシーソーゲームに敗れたオリックスは2連敗。打線では吉田正選手と杉本選手に打点が生まれるなど、次戦以降へ好材料も垣間見えたが、継投策が実らなかった。勝利した東京ヤクルトは、サンタナ選手のシリーズ初安打が殊勲の逆転弾となるなど、終盤に粘りを見せ1勝リードした。
123456789 計
オ 001002100 4
ヤ 00003020X 5
オ 田嶋大樹-比嘉幹貴-バルガス-●吉田凌-K-鈴木
ヤ 小川泰弘-スアレス-田口麗斗-○石山泰稚-Sマクガフ
文・小野寺穂高
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