10月27日、25年ぶりのリーグ優勝が決まったオリックス・バファローズ。中嶋聡監督、T-岡田選手、杉本裕太郎選手、吉田正尚選手、宮城大弥投手、山本由伸投手が出席した共同記者会見が行われた。
以下、共同記者会見全文。
T-岡田選手「33年間生きてきた中で一番」
ーーついにつかんだ優勝ですが今のお気持ちはいかがですか。
素直にすごいうれしいですね。
ーーそのすごいというのはどんなお気持ちですか?
やっぱり33年生きてきた中で一番じゃないですかね。
ーー本当にTさんは「このために」ということをこの数年ずっと口にしていましたけれど、実際につかんで見ていかがでしょう。
やっぱり良いですね。最高です。
ーー2014年、リーグ優勝をあと一歩で逃した時は涙を流されていましたけども、あのときの悔しさはどんな風につながってきたと思いますか?
正直僕としては振り返りたくない1年ではあるんで、今思えばその悔しい経験が原動力になった部分もありますし、その経験を今年こうやって優勝っていう形でねできたっていうのが僕のなかで一番嬉しいですし、僕ら以上に悔しい思いをしたファンの方も居ると思うんで、そういう方々にも本当に感謝したいですね。
ーーTさんの中でいい時苦しい時はあったと思いますが、ご自身の中で成長した、最も強くなったと思う部分はどこですか?
個人的にはわからないですけど、今年に関しても監督がずっと言ってきた最後まで諦めないというところで、みんな最後まで諦めずにつないでやってこれたので、チーム一丸となって試合を戦えていたことが一番じゃないかなとは思います。
ーー野手の中では最年長としてチームを引っ張ってきたと思いますけど、優勝したチームの良さ、強みはどんなところにあると思いますか
自分では引っ張ってきたというつもりは全然なくて、それこそラオウであったり宗であったりというムードメーカーがいて、そういう良い雰囲気のなかで僕も引っ張ってもらってやってたという思いがあるんで、本当に感謝です。
ーーそしてTさんはファンを常に大切にしてこられましたけど、優勝を待ちわびてきたファンにはどんな言葉をかけたいですか
不甲斐ないシーズンがずっと続いてたんでね、最後まで諦めずに応援していただいて、ありがとうございますと伝えたいです。
ーー次の「パーソル CS パ」への意気込みをお願いします。
正直優勝してホッとしてますけど、またしっかり気持ちを引き締めてファイナルステージ勝ち進んで、日本一に向けてしっかり頑張りたいと思います。
杉本裕太郎選手 「(中嶋監督は)ひと言で言うと“恩師”」
ーーまだ余韻に浸っている感じですか。
はい。
ーーいかがでしょう、この優勝の味は。
みんなで喜び合っている瞬間が本当に最高でした。
ーー今シーズンは4番として「30HR、3割」を達成しすばらしい活躍を残されたと思いますが、ご自身にとってどんなペナントレースでしたか?
6年目なんですけど今までまともに一軍の戦力になれませんでしたし、すごい悔しい思いをしてきたので、こうやって試合に出続けて、チームの勝ちに貢献できたっていうのはすごい嬉しかったです。
ーーまさに優勝を決める、チームを支える「4番」に成長できた。このあたりはご自身で何が一番大きかったと思いますか?
苦しかった時期もあったんですけど、監督コーチ・スタッフであったり、チームメイトの方にすごい助けてもらったなというのは今でも感じています。
ーーいろんな方の支えがありながら、それでも諦めずに愚直に取り組み続けたその原動力とは何だったでしょう。
勝ちたいという思いが一番みんな強かったので、負けてる試合であっても全員が諦めないで戦う姿勢を見て、僕もそういうのを見て頑張ろうと思いました。
ーーこれまでもさまざまな場面で中嶋監督への思いを口にされてますけど、杉本選手にとってあらためて中嶋監督はどんな存在ですか?
一言で言ったら「恩師」ですね。もっともっと活躍して恩返ししたいなと思います。
ーーそして今シーズンは大学の後輩、吉田正尚選手と中軸を打つことになりましたが、ともにこれだけ活躍して優勝を掴み取れた。その点はどう感じていますか?
同期入団なんですけど、正尚だけ大活躍して、ぼくはずっとファームの方にいたので。一緒に活躍したいという思いがあったので、とてもうれしいです。
ーー今年の活躍はプレーだけでなく「ラオウ」という名前も全国の野球ファンに轟いたと思いますけど、今年の戦いに悔いはありますか
なしです。……なんて言えば良かったん今の笑
ーーありがとうございます(笑)。最後に次の戦いへ向けてひと言お願いします。
まだCS(パーソル CS パ)があるんで引き続き、みんなで勝てるようにがんばります。
吉田正尚選手 同期入団の先輩・杉本裕太郎への思い
ーー優勝おめでとうございます。まずは今の気持ちを率直にお願いします。
非常にうれしく、またマウンドでみんなで胴上げして達成感といいますか、すごく嬉しい気持ちになりました。
ーー選手会長としてチームをまとめ、大きな仕事を成し遂げたと思います。
選手会長といってもそんなにあれですけれども、若月前選手会長から責任をとるって言って、その会話が重みも感じましたし、僕もレギュラーとしてやってきましたので、やっぱりい責任というものも感じてましたので。毎年なんですけど、勝負の年と思ってプレーしていたんですが、今年は優勝という形で終えることができて、非常にうれしいです。
ーー昨年までもチームを引っ張ってこられましたけど、今年は吉田選手以外にもさまざまな選手が活躍されるなかで、去年までの違い、このあたりはどこが一番チームが成長したと思いますか?
今いるメンバー、ファームにいるメンバー全員が悔しい思いをして、今年絶対やってやるんだという気持ちはキャンプから感じていましたので、それが最後まで諦めずに戦う姿勢につながってきたと思いますし、そういう思いがやっぱり強かったんじゃないでしょうか。
ーーそして吉田正尚選手の頼もしいパートナーというところでは後ろを打っていた杉本裕太郎先輩が大活躍と言うところにはなりましたが、この活躍はどう写っていましたか?
同期入団で大学で一緒にレギュラーとして戦って、またこうしてプロになって同じユニフォームを着て3番、4番というかたちでチームに貢献できるのは、感慨深いですし、まだこれからもチームの勝ちに貢献できるように2人でまたやっていきたいなという思いです。
ーー終盤戦というところでは悔しい怪我という中で外から見守るゲームも多かったと思いますが、終盤戦の戦いどんな思いでチームを見つめていましたか?
今年1年は自分としてもタフな1年になるなと思っていましたし、足の怪我もあってなかなか本当にチームが大事なときに離脱してしまって、なんとも言えない気持ちでしたけれども、なんとか早く復帰して、また同じチームメイトと勝利を分かち合いたいという気持ちで前を向けてやってこれました。テレビで応援してましたが、伝わってくるというのはあったので、本当にまた早く復帰したいという気持ちで日々過ごしていました。
ーー特に先程監督からもありましたけれども、2度目の骨折の際には「心が折れかけた」と監督もおっしゃっていましたが、その中で吉田選手ご自身も色んな複雑な思いがあったと思いますが、吉田選手はこの1ヶ月半どんなお気持ちでしたか?
いろいろな感情がありましたけれども、家族をはじめチームメイトスタッフの方、裏方さんにサポートしていただいて。チームが勝つということが僕にとっても良いリハビリになりました。
ーーそしてファンとしてはその悔しさをぜひ次のステージでぶつけてほしいなと言う思い出待ちわびていると思いますが、おっしゃれる範囲で現在どんな青写真を描いていらっしゃいますか?
毎日自分のやれることっていうのを精一杯やって、あとはどうなるかわかりませんけれども、次11月10日ですかね、なんとか帰ってこれるように、また戦えるしっかり準備をして戻れればなとは思っていますので、日々ベストを尽くして行きたいと思います。
ーーそれでは応援してくれているファンにひと言お願いします。
コロナ禍もあり、球場そしてテレビの前でたくさん応援していただきありがとうございます。25年ぶりということで、いろいろな先輩方がチャレンジして達成できなかったこの優勝を、このメンバーで勝ち取れたということは非常にうれしく思いますし、球団の合併もあり、いろいろ難しいこともあると思うんですけれども、またここから新しい歴史がつくれるように、次は日本一を目指してがんばります。応援よろしくお願いします。ありがとうございました。
関連リンク
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