やや調子を落としつつある両軍。上昇のきっかけは下降気味のリードオフマンの復活

パ・リーグ インサイト

2018.5.11(金) 09:32

千葉ロッテマリーンズ・荻野貴司選手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・荻野貴司選手(C)PLM

5月11日の18時からメットライフドームで行われる首位・埼玉西武と5位・千葉ロッテの第7回戦。5月に入ってからやや調子を落としている両軍。まずはカード頭を取って士気を高めたいところ。その大事な初戦はどちらがものにするか、試合の見どころを見ていこう。

【今季対戦成績】
埼玉西武→4勝2敗、千葉ロッテ→2勝4敗

【埼玉西武】佐野投手 今季一軍登板なし
【千葉ロッテ】涌井投手 6試合、2勝3敗 41回、32奪三振、15失点 防御率3.29

予告先発は埼玉西武が佐野投手、千葉ロッテが涌井投手と発表されている。佐野投手は昨年6月に左膝半月板の手術を受け、その後は登板せずにシーズンを終えた。先日、エースの菊池投手が怪我で二軍落ちとなっただけに、昨季6試合で3勝を挙げた左腕の復帰登板に期待がかかる。一方の涌井投手は4月12日の埼玉西武戦で先発したものの、6回途中5失点と強力打線につかまって敗戦投手となった。今日の登板では粘り強い投球を見せ、前回のリベンジといきたい。

両リーグトップの打率.287、201得点を挙げている埼玉西武打線だが、前カードの福岡ソフトバンクとの連戦では2試合連続完封負けと沈黙した。そんな打線のカギを握っているのはリードオフマン・秋山選手だろう。秋山選手はリーグ3位の打率.352をマークしているが、8日、9日と2試合連続無安打に終わった。秋山選手が出塁して、続く源田選手、浅村選手、山川選手に打席を回すことができればおのずと得点機は増えるはず。圧倒的な力で相手投手を破砕してきたこれまでのように、秋山選手の出塁が勝敗のカギを握っている。

千葉ロッテは5月に入ってから1勝6敗と大きな壁にぶつかっている。そんな苦しい状況を打破するカギを握っているのはリードオフマン・荻野貴選手だ。井口監督の掲げる「機動破壊野球」のリードオフマンに抜擢された荻野貴選手は、3,4月に約3割の打率をマークするなど1番打者として躍動。しかし、5月に入ると絶不調に陥り、ここまで7試合を終えて打率.067と全く仕事を果たせていない。後ろの打者は調子を維持しているだけに荻野貴選手が出塁できるかがポイントになる。この試合は両軍のリードオフマンに注目したい。

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