「病、メンタルの不調を経験したからこそのメンタルコーチ」「飲食店オーナーで古巣に復帰」、今浪隆博氏&米野智人氏がセカンドキャリアを激白!

2021.6.7(月) 11:00 本間奈保子
ファイターズOBの米野智人氏(左)と今浪隆博氏(右)(C)PLM
ファイターズOBの米野智人氏(左)と今浪隆博氏(右)(C)PLM

ファイターズ人気OBがファンと野球観戦&トークセッション!

 元プロ野球選手と一緒にオンライン観戦するイベント「パーソル パ・リーグTV Meetings 2021 第1弾」が5月12日に実施された。コロナ禍の昨シーズンから始まった企画で、2021年シーズンの第1弾ゲストは北海道日本ハムOBで、セ・パ両リーグで活躍した米野智人さんと今浪隆博さん。事前に応募したファンとコミュニケーションを取りながら、北海道日本ハムファイターズvsオリックス・バファローズ戦をリモートで観戦した。

 新型コロナウイルスの感染拡大により従来の観戦スタイルが制約されるなかで、インターネットを活用した新しいファン・エクスペリエンスの実現を目指して始まった同企画。イベントではシスコシステムズ合同会社のWeb会議システムである「Cisco Webex」を活用し、試合を見ながら、2人の軽快なトークや野球に関するクロスワードクイズ、インタラクティブなトークセッション、チャット機能でのコミュニケーションなど、ファンとの交流を楽しんだ。


 米野さんはパ・リーグの注目の若手を問われ、「今日の試合には関係ないけど、ライオンズの若林楽人選手。足が速くてバッティングも思い切りがいいので、見ていて楽しい。ライオンズは外野手争いが厳しいけれど、頑張ってほしい」と同郷の後輩にエールを送った。

 今浪さんはファイターズ時代の同僚、近藤健介選手に注目。「近藤のバッティングコントロールのすごさはNPBで3本の指に入る。一緒にやっていた当時、近藤はバッティングのことばかり考えていた。キャッチャー時代に、どれだけ相手チームに打たれてもベンチに帰ってきたらすぐにバットを握っていましたね」と、古巣のエピソードを披露。

 そんな2人は現役時代の思い出話や技術面に踏み込んだ戦況の解説だけでなく、プライベートの話や引退してからの生活についても赤裸々に語ってくれた。

今浪隆博さんがスポーツメンタルコーチを目指したわけ

今浪隆博氏(C)PLM
今浪隆博氏(C)PLM

 今浪さんは引退後、企業の軟式チームの監督をする傍ら、スポーツメンタルコーチとして活動している。

「メンタルって言葉ってすごく広くて、他人が感じている『メンタル』とは全然違ったニュアンスがあったりする。そういういろいろな悩みを抱えている方をサポートする仕事をしています。僕は現役の時に甲状腺機能低下症という病気を患ってしまい、同時にうつ病を抱えながらプレーしていたという経験がありました」

 そしてなんとかして負のスパイラルから脱却しなくてはと、メンタルトレーナー、スピリチュアルな人、神様、いろんな人に助けを求めに行った経験を明かした。

「助かりたかったし、プレーに集中したかった。でも僕は、僕を助けてくれる人に出会うことができなかったし、途中からもう疲れてしまって、自分が助かることすら諦めていました。もし当時、僕みたいな元プロアスリートのメンタルトレーナーがいたら会いに行っていると思うし、今の僕だったら、サポートすることができたんじゃないかな。だから僕はメンタルや故障で苦しんでいる人をサポートしてあげたいという思いから、今の仕事をしています」と晴れやかな表情で語ってくれた。

セカンドキャリアは飲食店オーナー。米野智人さんの歩む道

米野智人氏(C)PLM
米野智人氏(C)PLM

 一方、米野さんはファイターズの捕手兼二軍バッテリーコーチ補佐を担当した後に、現在は飲食店のオーナーとして自然食レストランを手がけている。今シーズンからは古巣ライオンズの本拠地であるメットライフドームでヴィーガン料理店「BACKYARD BUTCHERS」をオープン。

 視聴者によるオンライン質問コーナーでは、「コロナが落ち着いたらメットライフドームに行きたいのですが、米野さんのお店でオススメのメニューはありますか?」という質問に、「ありがとうございます! オススメは『ソイチキンサルサボウル』です!」と即答。ファンとの対話に米野さんも口が滑らかだ。

「基本的には僕もお店に行って、ファンの皆さんと話したり写真を撮ったりしています。ライトスタンドの後方にあるピンク色のお店です。ビジター側なので、ファイターズファンの方に来てもらいやすい場所ですよ」と宣伝する一幕も。

 さらに、別のファンからは「ファイターズは育成の球団といわれていたけど、最近伸び悩んでいるなぁと感じる。コーチ経験のある米野さんから見て、どんなところが課題なのか、プロの目線から教えてほしい」と投げかけられると、米野さんは「難しい質問ですね」と苦笑。

「指導というよりは、本人がいかにどこを目指しているか、どういう選手になりたいのかというのを明確化する。そこに向かって今何をするべきかってことをコツコツとやっていくことがいい選手になる近道。若い選手にはそういう意識をもってやっていってほしいですね。指導者としては、選手をそういう気持ちにもっていったり、方向性を示してあげることがいいのかなって思います。どういう言葉で伝えたら理解してもらえるかって考えることが大事」と語り、ファンとの野球談議を楽しんでいた。

 試合は北海道日本ハムが1点リードで9回を迎え、守護神・杉浦稔大投手が最終回のマウンドに登板。今浪さんはヤクルト時代の同僚である杉浦投手に対し、「杉浦投手はアウトコースの真っすぐだけでごはんを食べられるピッチャー。後ろで守っていると、実際はありえないことだけどボールが浮き上がって見えるんですよ」と絶賛。米野さんも「移籍したことで、より合う環境、指導者に出会えましたね」と、トレードによる覚醒を高く評価。2人の期待通りに無失点に抑え、2対1でファイターズが逃げ切った。

 イベントを終えて2人は、「あっという間の時間でしたが、みんなと一緒にいい試合を見ることができて楽しかった。リアルタイムでみんなの声が聞こえるのはうれしい。こういうファンとのつながりはいいね」と話し、「まだまだたくさん話すことはあるので、次回また多くの人に参加してほしい!」と呼びかけた。

イベントの様子(C)パ・リーグ インサイト
イベントの様子(C)パ・リーグ インサイト

「パーソル パ・リーグTV Meetings 2021」は今後も続々と開催予定。試合も、スペシャルゲストとのコミュニケーションも楽しめる新しい野球観戦のスタイルをぜひ体験して欲しい!

文・本間奈保子

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