ルーキー福田に許した二塁打の1安打だけに封じ、今季初勝利
福岡ソフトバンクの武田翔太投手が、わずか1安打に封じる好投で今季のチーム初完封勝利を飾った。
5日、本拠地ヤフオクドームでのオリックス戦。今季ここまで4試合に先発しながら未勝利だった武田だが、この日は序盤からボールの威力、コントロールともに上々。オリックス打線をわずか1安打にねじ伏せた。
「全体的に低めに集まっていましたし、ゴロが多くてリズム良くいけました」。初回、簡単に三者凡退に切って取ると、2回以降も危なげないピッチング。3回に、ルーキーの福田にこの日唯一の安打となる二塁打を浴びたが、後続を切って無失点。その後は1本の安打も許さなかった。
岩嵜翔、サファテを欠くリリーフ陣はこれまで以上に負担がかかっており、この日の完封で救援陣を休ませた意味は大きい。
前日も登板予定のなかったモイネロが急遽マウンドに上がって逆転負けを喫しており「昨日のこともあったので、出来るだけ長いイニングを投げたいと思っていた」。8回終了時で110球に達していたが、9回もマウンドに上がり、121球で9回を投げ抜いた。
27個のアウトのうち、ゴロアウトは15を数えた。今季初のお立ち台に上がり「開幕してから1試合もいい試合がなかった。やっと勝ててホッとしています。今日がラストチャンスくらいの気持ちで投げました」と安堵の表情を浮かべた武田。
この日は工藤公康監督の55歳の誕生日。ウイニングボールを指揮官に手渡した武田はお立ち台でファンと「ハッピーバースデー」を合唱し、美声も披露していた。
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