絶好調の獅子をオリックスの新外国人左腕が迎え撃つ

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2018.5.1(火) 09:31

オリックス・バファローズ T-岡田選手(C)PLM
オリックス・バファローズ T-岡田選手(C)PLM

5月1日、オリックスは本拠地・京セラドーム大阪で埼玉西武を迎え撃つ。ゴールデン・ウィーク9連戦の4戦目、2カード目初戦にあたる一戦。ここでは前日の4月30日に行われたそれぞれの試合内容を振り返りつつ、この試合の見どころを見ていきたい。

【今季対戦成績】
オリックス→0勝3敗、埼玉西武→3勝0敗
【昨季対戦成績】
オリックス→14勝、埼玉西武→11勝

4月30日、オリックスは福岡ソフトバンクに辛勝した。先発のルーキー左腕・田嶋投手が、8回途中4失点(3被弾)と苦しみながらも、要所を抑えて本拠地初勝利。宗選手の先頭打者弾に加え、なかなかそのバットから快音が聞かれなかったT-岡田選手にも今季1号が出ている。最終回に1点差まで詰め寄られるも、序盤に積み重ねた得点を守って逃げ切った形だ。

一方の埼玉西武は、同日の試合で楽天に快勝している。先発の榎田投手が6回2/3を2失点と試合を作り、栗山選手が球団新記録となる309本目の二塁打で決勝点を挙げた。セーフティバントや好走塁などの小技も光り、開幕から本拠地では驚異の12連勝。その勢いはとどまるところを知らないようだ。

ともに前カードで勝ち越した両チームが対決する1日。予告先発はオリックスがアルバース投手、埼玉西武が高木勇投手である。

アルバース投手は前回登板、7回途中2失点で来日初黒星を喫しているが、ここまで4試合に登板して防御率2.38という安定感を誇る。被本塁打はいまだ0。自身初対戦となる埼玉西武打線を相手にどのように立ち回るか。その左腕にかかる期待は大きい。

高木勇投手は開幕から中継ぎとして起用されていた。防御率5点台ではあるものの、前回の初先発試合では6回2失点とゲームを作り、移籍後初白星を挙げている。改めて先発としての適性を発揮し、お立ち台ではたどたどしい回答でファンの心をがっちりつかんだ右腕。味方打線を信じて、本拠地のみならず敵地でも獅子の強さを見せ付けたい。

この試合のキーマンとして、オリックスからはT-岡田選手、埼玉西武からは金子侑司選手を挙げる。T-岡田選手は30日の福岡ソフトバンク戦で、79打席目にして今季第1号となる2ランをかっ飛ばした。打率2割台後半と決して不振に陥ったわけではなかったが、まずは待望の一発が出たことで量産体制に入る可能性はある。「ナニワの豪砲」の名に恥じないあの球界屈指の美しいアーチが見たい。

金子侑選手は埼玉西武のレギュラー陣で唯一打率2割台を切っているが、ここ2試合でともにマルチ安打と、徐々に調子を上げている。30日の試合でセーフティバントを成功させたことといい、その俊足の貢献度は決して低くない。また、スイッチヒッターだけあり、対左投手打率は5割を叩き出している。埼玉西武は金子侑選手が備える俊足と長距離砲が持つ豪打をかみ合わせ、ますます隙のない攻撃を展開できるか。

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