メットライフドームで行われた埼玉西武と楽天の3連戦の最終戦。昨日の試合では15安打16得点の猛攻を見せた埼玉西武が快勝し、今カードの勝ち越しを決めた。今日の埼玉西武の先発は移籍後2試合目の先発となる榎田投手。チームの勢いに乗って今季2勝目を目指す。
対する楽天は、昨年3位の実力をここまで発揮できていない。今日の先発・2年目の池田投手は、強力打線に対してどのような投球を見せるのか、注目が集まる。
試合は初回から大きく動く。1回裏、1死から2番・源田選手が右中間への三塁打を放って先制の好機を作ると、続く浅村選手が右翼への犠飛であっという間に埼玉西武が1点を先制。初回から、12球団トップの得点力を見せ付けた。
ただ楽天もすぐさま反撃に出る。2回表、1死から5番・銀次選手がチーム初安打を放ち出塁。1死1塁として、打席には6番・ウィーラー選手が入る。2球目の内角の直球を捉えると、打球は左翼席へと突き刺さる第2号2ランに。楽天がスコアを2対1とし、逆転に成功した。
しかし、楽天に傾きかけた流れを、埼玉西武は速やかに取り戻す。1点を追う3回裏、先頭の炭谷選手が右中間への二塁打を放ち、続く金子侑選手がセーフティバント。俊足を生かして無死1,3塁と好機を広げると、1番・秋山選手が低めの変化球をうまくバットに当て一二塁間を抜ける同点打を放つ。足を絡めた野球で、埼玉西武が試合を振り出しに戻した。
続く4回裏にも、1死から6番・外崎選手が安打で出塁すると、続く栗山選手が左翼への二塁打を放つ。スタートを切っていた1塁走者・外崎選手は本塁に生還し、埼玉西武が逆転に成功。なお、栗山選手はこの二塁打で石毛氏が持つ球団通算二塁打記録(308本)を超え、歴代トップに立った。さらに、埼玉西武はこの回1番・秋山選手の2点適時打でも追加点を挙げ、スコアを3点リードの5対2とした。
投げては先発・榎田投手が2回の2点以外は楽天打線をゼロに抑え、7回途中まで投げて87球、被安打3、失点2と先発の役割を十分に果たした。後を受けたリリーフ陣もそれぞれ無失点に抑え、最後は増田投手が締めて試合終了。今カード最終戦は埼玉西武が5対2で勝利を収め、本拠地・メットライフドームでの連勝記録を12に伸ばした。
勝利した埼玉西武は、足を効果的に使った攻撃で得点を積み重ねていった。外崎選手、金子侑選手、木村選手の記録に残る盗塁だけでなく、金子侑選手の犠打での1塁までの全力疾走や、4回裏の栗山選手の適時二塁打の際の外崎選手の好走塁など、攻撃力と機動力をかみ合わせたスキのない野球で、同一カード3連勝・本拠地12連勝を手繰り寄せた。
一方の楽天はこれで同一カード3連敗、計7連敗となった。5月2日からは札幌ドームで北海道日本ハム2連戦が始まる。移動日に気分を変えて、5月から再スタートを切りたいところだ。
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