巨人戦の6回にオープン戦第1号となる2ランをドラ1平内から放った周東
■福岡ソフトバンク 5-3 巨人(オープン戦・9日・PayPayドーム)
福岡ソフトバンクの周東佑京内野手が、開幕スタメン獲りをアピールする一発を放った。9日に本拠地PayPayドームで行われた巨人とのオープン戦。同点の6回に右中間ホームランテラス席へ決勝のオープン戦1号2ランを放った。
ここまでオープン戦でなかなか結果の出ていなかった周東に嬉しいアーチが飛び出した。同点で迎えた6回。四球で出塁した甲斐を一塁に置き、打席に立った周東。巨人のドラフト1位ルーキー平内龍太投手のボールを捉えると、快音を響かせた打球は右中間のテラス席へと飛び込んだ。
「なかなか練習でもあそこに入ることはないんで…。頼むから外野は超えてくれ、と思っていました。まだまだアピールしないといけない立場なんで嬉しかったですね」。打球がテラス席に消えるのと見届けると、一瞬、自らも驚きの表情を浮かべていた周東。アピールの一発に頬を緩めた。
昨季、シーズン後半に定位置の座を掴んだ周東だが、危機感が募る。「本当に周りの選手に負けたくないですし、レギュラーでもないので、どんどんアピールしないといけない立場。今の結果だと全然打てていないし、塁にも出られていない。そうなったら使われないので」。虎視眈々と二塁のポジションを狙うライバルたちがズラリ。いくら去年タイトルを獲るだけの活躍したとはいえ、その座は約束されていない。試合に出るためには結果を残すしかない。
この日は2回1死満塁で二ゴロを捌くも、今宮にトスする際にボールをこぼした。二塁はアウトになったため記録には残らなかったものの、ミスを犯した。「落ち着いてプレーしないといけない場面で焦ってのミスがまだまだある。いい内容の打席をもっと増やしたいし、守備でも普通のプレーをもっと落ち着いてできるようにしたい」。胸の内は危機感いっぱい。周東のアピールはこれからも続いていく。
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