コーリー・スパンジェンバーグ ~全力スイング、さらに快足。魅力十分の“スパンジー”~(埼玉西武ライオンズ)【インサイト的選手名鑑】

パ・リーグ インサイト 吉田貴

2021.3.1(月) 21:00

埼玉西武ライオンズ・スパンジェンバーグ選手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・スパンジェンバーグ選手(C)パーソル パ・リーグTV

コーリー・スパンジェンバーグ/内野手

#22/1991年3月16日生まれ
183cm・89kg/右投左打


 メジャー通算419試合の出場を経て、2020年に埼玉西武に入団。打席では体が傾くような特徴的のあるフルスイングで強烈な打球を放ち、ひとたび走者となれば積極的に次の塁を狙って快足を飛ばす。さらには内外野を守ることのできる器用さもあり、チームの強みとなりうる武器を多く持つ助っ人だ。

 来日当初はオープン戦でなかなか調子が上向かずに苦しんだが、開幕の延期に伴って6月に実施された練習試合では一転して絶好調。3試合連続を含む4本塁打を放ち、打率は驚異の5割を記録した。迎えた開幕3連戦は1安打に終わるも、6月23日の福岡ソフトバンク戦では来日1号を右中間への豪快な満塁弾で決めるなど4安打を放ち、ファンに大きなインパクトを与えた。シーズン通算では111試合に出場して打率.268(チーム3位)、15本塁打(同2位)、12盗塁(同4位)と、攻撃に欠かせない存在となった。

 リーグトップの150三振を喫しているため荒削りな部分は目立ったものの、持ち味は十分に発揮したと言えるだろう。注目すべきは本塁打以外の長打の数だ。二塁打はリーグ3位の26本、さらに三塁打はリーグ最多の8本を記録している。特に三塁打は、強打と走力の両立がなくては難しい記録だ。2021年シーズンは、ファンにどのような衝撃を与えてくれるのか、注目だ。

【2020年一軍成績】
111試合 445打席109安打15本塁打57打点 打率.268 出塁率.326 OPS.807


文・吉田貴

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