リバン・モイネロ~高い奪三振率で2020年最優秀中継ぎに輝いたキューバの左腕~(福岡ソフトバンクホークス)【インサイト的選手名鑑】

パ・リーグ インサイト

2021.2.27(土) 20:50

福岡ソフトバンクホークス・モイネロ投手(C)パーソル パ・リーグTV
福岡ソフトバンクホークス・モイネロ投手(C)パーソル パ・リーグTV

リバン・モイネロ/投手

#35/1995年12月8日生まれ
178cm・69kg/左投左打


 キューバから2017年5月に福岡ソフトバンクへ育成選手として入団。ファームで3試合に登板すると、わずか1カ月足らずで支配下登録を勝ち取る。そして同年6月27日の北海道日本ハム戦で一軍デビューを果たすと、シーズン途中での入団ながら34試合で4勝3敗15ホールド1セーブ、防御率2.52と日本野球に順応し、勝利の方程式としてチームのリーグ優勝・日本一にも貢献した。

 翌2018年はシーズン通じて49試合に登板。シーズン中盤にかけ調子を崩し、13ホールド防御率4.53と数字を落としたが、さまざまな起用に応えブルペンを支えた。さらに2019年はキャリアハイの60試合に登板。防御率1.52、チームトップの34ホールドを記録する。この年のポストシーズンでは11試合のうち9試合に登板。大車輪の活躍で3年連続日本一の立役者となった。

 2020年は新型コロナウイルスの影響でシーズン120試合となったことから、登板自体は50試合に減少した。しかし、守護神の森唯斗投手につなぐセットアッパーとして抜群の安定感を誇り、前年を上回る38ホールドをマーク。パ・リーグトップの40ホールドポイントで「最優秀中継ぎ」のタイトルを獲得した。

 モイネロ投手の特徴はなんといっても奪三振の多さ。鋭い速球と高い質の変化球で2020年は48イニングで77奪三振と、イニング数を大きく上回る奪三振数を記録した。来日1年目の2017年から奪三振率は9.00を超えていたが、年々向上し2020年は14.44と驚異的な数字となった。細身ながらも力強い投球をみせる左腕は、どこまで進化を続けるのだろうか。

【2020年一軍成績】
50試合2勝3敗38H1S 48回 77奪三振、防御率1.69 WHIP1.06


文・北嶋楓香

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2020年のリリーフ登板ペースに変化は? 成績を143試合に換算してみた
例年とは異なり120試合となった2020年のリリーフ成績を143試合に換算。50試合に登板したモイネロ投手は本来ならば60試合に登板するペースだった。

☆モイネロ投手の動画はこちらから!

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