内海哲也~巨人のエースから獅子の支柱へ。経験豊富なベテラン左腕~(埼玉西武ライオンズ)【インサイト的選手名鑑】

パ・リーグ インサイト

2021.2.24(水) 10:30

埼玉西武ライオンズ・内海哲也投手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・内海哲也投手(C)パーソル パ・リーグTV

内海哲也(うつみ・てつや)/投手

#27/1982年4月29日生まれ
186cm・93kg/左投左打


 福井・敦賀気比高校-東京ガスを経て2003年ドラフト自由獲得枠で巨人に入団。2011年、2012年と2年連続で最多勝投手のタイトルを獲得し、また2012年には最優秀投手賞、ベストナインを獲得するなど巨人のエースとして活躍した。プロ18年目の経験から生み出される投球術で打者を抑えるベテラン左腕だ。

 巨人入団1年目は、イースタン・リーグ最優秀防御率を獲得する。そして3年目の2006年には一軍で12勝13敗、防御率2.74の好成績を収め、ブレイク。2007年には開幕投手を務めるなど、その後も安定した活躍を見せチームをけん引した。しかし2015年以降はけがに苦しめられるシーズンが続き、2018年は15試合で5勝5敗と復調を感じさせる中、オフに炭谷銀仁朗選手のFA移籍に伴う人的補償として埼玉西武への移籍が発表された。
 
 移籍1年目、2019年の春季キャンプを一軍で迎えるも、開幕前に離脱。二軍で復帰後も本来の投球とはいかず、プロ入り後初めて一軍での登板なくシーズンを終えた。オフに手術を受け迎えた2020年は二軍で徐々に調子を取り戻し、一軍では8月22日に移籍後初登板・初先発を果たすと、史上56人目の通算1500奪三振を達成。

 2020年の登板は4試合にとどまったが、9月2日には移籍後初勝利を挙げるなど、確かな可能性を感じさせた。若手中心となっている埼玉西武の投手陣にとって、巨人のエースとして活躍した経験を持つ内海投手は貴重な手本となるだろう。2021年は完全復活を果たし、シーズンを通してチームに貢献できるか。

【2020年一軍成績】
4試合1勝2敗 19回 12奪三振、防御率4.26 WHIP1.26


文・鈴木優菜

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2018年オフ、炭谷銀仁朗選手のFA移籍による人的補償として選ばれた内海投手。功労者の移籍とあってファンからも驚きの声が上がった。

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2020年9月2日の千葉ロッテ戦で5回無失点の好投を見せ、移籍後初勝利を挙げた。その後の勝利はなかったものの、一軍登板すらかなわなかった前年に比べれば大きな進歩となった。

☆内海哲也投手の動画はこちらから!

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