埼玉西武渡辺SDがFA取得済みの内海を選んだ理由 「移籍することになっても…」

Full-Count 岩国誠

2018.12.21(金) 20:34

埼玉西武入団会見に臨んだ内海哲也(左)と渡辺久信シニアディレクター※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
埼玉西武入団会見に臨んだ内海哲也(左)と渡辺久信シニアディレクター※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

起用法については「先発として考えています」

 FAの人的補償選手として、巨人から埼玉西武への移籍が決まった内海哲也投手について埼玉西武・渡辺久信シニアディレクターは「巨人からのリストを見たとき、真っ先に彼(内海)を推薦しました」と、内海獲得が即決だったこと口にした。

 優勝旅行前には辻監督に内海獲得を提示していたことを明かし「若手投手が多い中で、経験豊富な投手が欲しかった。自分も現場の経験があるが、現状の戦力を見たときに、先発・即戦力・左腕が欲しいとなるだろうと思っていたので、巨人からのリストを見たとき、真っ先に彼(内海)を推薦しました」。

 チームは戦力として高い評価をしており「一番は『今年の内海は良かった』ということ。去年はファームでも打ち込まれていたが、今年は投げる試合である程度の仕事はできていた。ボールのキレ、コントロールが実際に自分が見ていて良かったと思った」と太鼓判を押した。

 また、巨人で長年エースとして活躍した経験も今の埼玉西武には必要と感じている。

「巨人で15年。長いこと主力としてやってきていますし、あと少し(31イニングス)で2000投球回にも到達する。それだけ1軍で活躍してきたということは、すごく大きなこと。うちは本当に経験の浅い投手が多いので、内海のいろんな経験をしっかり伝えて欲しい。ここ数年、リーダーシップを取れる投手がなかなか見当たらなかったので、内海投手は最適な人材だと思っています」

 ただ、内海はFA権を取得しており1年でチームを離れる可能性もあるが、「もちろんそこは認識している。でも、彼が1年間しっかり仕事をしてくれれば、移籍することになっても獲得した意味はある」と、意に介さない。常勝軍団を築いていくためには、実績あるベテランの存在が不可欠。常に優勝を義務付けられてきた巨人のエースとして、チームを支えてきた内海の存在を間近に見ることで、リーグ連覇と日本一を目指す埼玉西武の若い選手たちの、大きな教材となることは間違いない。

 昨年の投球内容を評価している渡辺SDは「(今年は)5勝って、皆さんは今までの内海くんがすごかったから『少ないな』と思うんでしょうが、チームにとって『5勝』するピッチャーって貴重」と、付け加える。

「先発として考えています。大車輪の活躍をしてくれれば嬉しい。年齢の話が出ているが、そこは関係なく、しっかり1年間やれる気力と体力があれば、ローテの中心で回っていけると思いますし、いろんな部分でいい刺激を与える投手だと思っています。自主トレ、キャンプでしっかり体を作って、まずは勝負できる状態で来て欲しいと思います」と新戦力左腕に大きな期待を寄せた。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

記事提供:Full-Count

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