吉田輝星(よしだ・こうせい)/投手
#18/2001年1月12日生まれ
175cm・85kg/右投右打
秋田・金足農業高校から、2018年のドラフト1位で北海道日本ハムに入団。最大の武器である直球はキレと伸びが抜群である。その豪快な投球スタイルを生かして高校3年の夏の甲子園で準優勝を果たし“金農旋風”を巻き起こした。甘いマスクでも人気を集める次世代のエース候補は、さらなる進化を求めて勝負の年に挑む。
高校3年の夏の甲子園では、"雑草集団"とも名付けられた金足農業高校の絶対的エースとして横浜高校をはじめとした並み居る強豪を撃破。決勝で藤原恭大選手(千葉ロッテ)や後に同僚となる柿木蓮投手を擁する大阪桐蔭高校に敗れるが、高校生離れしたスピンのかかった直球や熱のこもった投球は野球ファンを魅了し、記念すべき第100回の甲子園を大いに盛り上げた立役者のひとりとなった。
大きな期待を背負い迎えたルーキーイヤーの2019年は、6月12日の広島戦でプロ初先発のマウンドへ。5回1失点の好投で勝利を収め、ドラフト制導入後の高卒ルーキーとして史上19人目となるプロ初先発・初勝利の快挙を達成。甲子園のスターらしい華々しいデビューを飾った。しかしその後の登板ではいずれも試合をつくることができず、1年目は1勝3敗、防御率12.27とプロの洗礼を浴びる形となった。
続く2年目の2020年序盤は二軍暮らしが続き、一軍初登板は9月11日。6回3失点の力投を見せたが、勝敗はつかなかった。以降も勝ち星に恵まれず5試合に登板して0勝2敗、防御率8.41と悔しいシーズンとなった。大きな期待と重圧の中、プロ入り2年で挙げた白星はひとつ。だが2020年は自身初めてQSを記録するなど着実に力をつけている。新成人となったミレニアム世代の同級生の活躍に刺激されながら奮闘する“怪物”の今後の成長ぶりを見逃せない。
【2020年一軍成績】
5試合0勝2敗 20.1回 11奪三振、防御率8.41 WHIP1.87
文・岡絃哉
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