戸川大輔~名馬・モーリスと駆け抜ける野球人生。獅子の育成の星へ~(埼玉西武ライオンズ)【インサイト的選手名鑑】

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2021.2.17(水) 10:30

埼玉西武ライオンズ・戸川大輔選手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・戸川大輔選手(C)パーソル パ・リーグTV

戸川大輔(とがわ・だいすけ)/外野手

#65/1996年4月29日生まれ
188cm・90kg/右投左打


 2014年、球団初の高卒育成として北海高校から育成ドラフト1位で入団。高校時代には、現在のチームメイトでもある佐藤龍世選手とともにプレーした。ルーキーイヤーの2015年には二軍で50試合に出場し、その年のオフに支配下契約を勝ち取る。パワーと走力を兼ね備えた期待の中距離砲だ。

 支配下登録で背番号を71とした2016年は、二軍で76試合に出場したが打率.185とバッティングに苦しんだ。翌2017年は52試合で打率.271と数字を改善させたものの、一軍から声はかからず、2018年まで一軍出場の経験はなかった。そして、2018年オフにこれまで全く面識のなかったという福岡ソフトバンク・柳田悠希選手に弟子入りを志願。これが戸川選手を変えるきっかけとなる。

 憧れの柳田選手とともに自主トレをし、迎えた2019年は4月5日に一軍に初昇格。翌6日の北海道日本ハム戦でプロ初出場・初打席を経験した。一度抹消されたものの、再昇格後の5月25日の北海道日本ハム戦では、バーベイト投手からプロ初安打を記録し、さらに31日の千葉ロッテ戦で二木康太投手からプロ初ホームランを放った。

 背番号を65に変更し迎えた2020年、一軍では4試合の出場にとどまったが、二軍で55試合に出場。規定打席にはわずかに届かなかったものの、打率.300をマークした。実家は競走馬を生産している「戸川牧場」。生産馬の中で有名なのが「モーリス」で、G1で6勝を挙げ、その獲得賞金は5億を超える。奇しくも、入団と同じ年にG1で初勝利し、スター馬となっていったモーリス。いつかそれを越える活躍を見せるべく、まずはレギュラー奪取を目指す。

【2020年一軍成績】
4試合 9打席1安打0本塁打0打点 打率.111 出塁率.111 OPS.222


文・丹羽海凪

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☆戸川大輔選手の動画はこちらから!

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