北海道日本ハム西川から勧められたジャンプトレを導入
福岡ソフトバンクの柳田悠岐外野手が21日、母校の広島経済大で行っている自主トレを報道陣に公開した。チームメートの福田秀平外野手、真砂勇介外野手、谷川原健太捕手、千葉ロッテの李杜軒内野手、埼玉西武の戸川大輔外野手、広島の高橋大樹外野手とともに18日から行っている2次自主トレ。フリー打撃ではバックスクリーン直撃の一発や、隣接する陸上競技場まで届く特大弾を連発するなど、2月1日のキャンプインに向けて順調な仕上りを見せていた。
昨季130試合に出場して打率.352、36本塁打、102打点とキャリアハイを記録。2019年の目標には「45本塁打」を掲げ、「45本打ったら、ある程度全部数字はいいと思うので、そこが1番です。小久保さんが44本。それを抜きたいという気持ちがあります」と宣言した。
“小久保超え”に向けた準備は着々と進んでいるようだ。1月初旬の沖縄自主トレから打撃練習を継続しており、「去年も結構打ちましたけど、去年以上に今年は打っていると思います」。広島入り後も毎日バットを振り込んでおり、放たれた打球は面白いように飛んでいった。
では、キャンプ前の自主トレで柳田はどこを意識して打撃練習に励んでいるのだろうか。柳田は打撃における考え方を「基本的にはいい打球を打ってホームランを打ちたいという考えなので。いいスイングできればヒットも四球も増えると思う。ホームランを打てるスイングをしっかりしていきたいなと思っています」という。その中で現時点では「ボールの回転とか、距離の取り方とか、今はそれくらいですね。打ち方自体は変えていない。ボールの軌道、打球の質、そういうところを意識している」と語っていた。
見ている者を驚愕させ魅了するパワーは、貪欲な姿勢によっても生み出されるのだろう。沖縄での自主トレ中に、北海道日本ハムの西川遥輝外野手が瞬発力を鍛えるジャンプ系トレーニングを多く取り入れていると聞くと、この広島自主トレで早速メニューに加えた。「(西川は)あれだけ足が速くて盗塁を決めていて、瞬発力があると思うので、そういうのをちょっと意図的に入れようかなと」。この日も階段をジャンプで上下するトレーニングを行っていた。
同級生の福田や李だけでなく、真砂や谷川原、埼玉西武の戸川、広島の高橋大と後輩選手にもイロハを教える立場となっている。「みんな凄くいいですよ。レギュラーになってほしいです。みんな長所があるんで、そこがしっかり試合で出していけば通用すると思う。あとは自分次第じゃないですか、あとは運かな」と“弟子”たちの活躍も祈っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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