鷹の熾烈な外野手争い 実戦打率.833で猛アピールする要注目のダークホースとは?

Full-Count 福谷佑介

2021.2.16(火) 18:22

紅白戦に出場した福岡ソフトバンク・柳町達※写真提供:Full-Count(写真:福谷佑介)
紅白戦に出場した福岡ソフトバンク・柳町達※写真提供:Full-Count(写真:福谷佑介)

2年目となる柳町は15日の紅白戦でも適時打を放ち、シート打撃と合わせて6打数5安打

 2年連続のリーグ優勝、5年連続の日本一を狙う王者福岡ソフトバンクの春季キャンプ。第4クール3日目となった15日、このキャンプで初めての紅白戦が行われた。実戦が始まったことで、選手たちの競争もいよいよ本格化していくことになる。

 この日も本塁打を放ったリチャード内野手がこのキャンプで注目を集めるが、注目したい選手はこの1人だけではない。周東佑京内野手、牧原大成内野手らの二塁手も競争が熾烈だが、外野手もまたその争いが激しくなりそうだ。

 福岡ソフトバンクの外野手といえば、中堅の柳田悠岐外野手が不動の存在。左翼にはキューバ人助っ人のジュリスベル・グラシアル内野手、右翼には昨季ブレークした栗原陵矢捕手がいる。このほかにも、紅白戦でチーム1号を放った上林誠知外野手や真砂勇介外野手らも虎視眈々とその座を狙う。

 そんな中で今、ダークホースとして猛アピールしているのが、2年目を迎えた柳町達外野手。この日の紅白戦でも初回の第1打席で杉山一樹投手から中前に適時打を放ち、きっちり1安打。第2打席は三ゴロに倒れたため、第3クールのシート打撃からの連続安打は止まったものの、ここまで実戦形式で6打数5安打と打ちまくっている。

 このキャンプでは初日から小久保ヘッドコーチから若手全員に「1日1000スイング」のノルマが課された。手の皮が剥けながらもバットを振ってきた成果か、紅白戦を終えた柳町は「今年初の紅白戦でチャンスで1本打ててよかった。バッティング練習での理想のスイングが実戦でも同じようにできている」と語る。

 オフの自主トレでは中村晃外野手のもとに“弟子入り”。主に打撃面での成長を目指し「晃さんに聞いたのは追い込まれた時の待ち方。大きくタイミングを取るところを教えていただいた」と語っていた。この日の適時打はまさに追い込まれてからの一打。教えが結果に結びついている。

「中村晃さんのように勝負強いバッターになるのが理想なので、今日みたいなケースで結果を出していきたい」と、初の紅白戦を終えて語った柳町。福岡ソフトバンクの外野手争いに、また1人、楽しみな存在が浮上してきている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

記事提供:Full-Count

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