野村佑希(のむら・ゆうき)/内野手
#24/2000年6月26日生まれ
187cm・91kg/右投右打
花咲徳栄高校から2018年ドラフト2位で入団。高校時代は1年秋からベンチメンバーに入り、2年次の夏の甲子園では、4番に座って25打数13安打、2本塁打6打点の活躍で埼玉県勢初の大会優勝に貢献した。3年次には、エースナンバーを背負い、投手・4番で甲子園に出場。187cmの恵まれた体格から生み出される、長打力が魅力の大型野手だ。
2019年は、イースタン・リーグで75試合に出場。主に三塁を守り13失策と守備には課題を残したが、打撃では打率.245、5本塁打、32打点をマークした。しかし8月に全治5カ月の怪我で離脱し、手術を受けることに。終盤はリハビリを行い、ルーキーイヤーのシーズンを終えた。
プロ2年目となる2020年は春季キャンプを二軍で迎えたが、前年の怪我を感じさせない、進化をも予感させるバッティングで、6月には一軍の練習試合に出場。短い期間、少ないチャンスの中で、持ち前の長打力でホームランを積み重ねて、開幕一軍へアピールを続けた。
そして迎えた6月19日の開幕戦、「8番・三塁」で一軍初出場・初スタメンを獲得する。開幕3連戦はヒットがなかったものの、次カードの楽天戦でプロ初安打、適時三塁打など長打も見せて、猛打賞を記録した。その後も一軍の投手相手に苦戦を強いられるが、7月2日の試合ではプロ初本塁打に加え、サヨナラ打となる二塁打を放つなど、勝負強さも光るものを見せた。しかし勢いに乗るさなか、7日の試合中の怪我により離脱を余儀なくされる。
10月にファームで実戦復帰すると、回復ぶりを見せて同月29日に一軍昇格。11月6日の試合では適時打を含む猛打賞を記録するなど、復帰後は28打数9安打と翌年への期待を持たせる活躍を見せた。2021年は三塁手のレギュラーへ。そして将来、ファイターズを担う打線の中軸へ。シーズンを通しての安定した成績と、持ち前の長打力をみせて飛躍の1年にしたい。
文・鈴木優菜
【2020年一軍成績】
21試合 76打席19安打3本塁打18打点 打率.257 出塁率.276 OPS.749
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