球団施設での自主トレ後にオンラインで報道陣の取材に対応
通算2000安打まであと74本に迫っている埼玉西武・栗山巧外野手が21日、埼玉県所沢市の球団施設での自主トレ後、オンライン会見に応じた。中村と並ぶチーム野手最年長の37歳だが、衰えない闘志でプロ20年目に挑む。
これまで、シーズンオフは不定期に休みを入れながら調整していたが、このオフは「6勤1休」で規則正しくトレーニングをこなしている。「キャンプは4勤1休とかなので、6勤1休でやっといたら楽じゃないかと思いました」ときっかけを明かし「しんどいし、どういう効果が出るのかわからなですが、休みたいと思う時にも球場に来ています」と気合十分だ。
昨年は規定打席以上ではチームトップの打率.272をマークし、12本塁打67打点と活躍した。特に開幕2戦目と3戦目にいずれも3安打を放ち、6月の月間打率が.345。「開幕カードの結果が土台となり、こういうことをやっていけば大丈夫という余裕が生まれた」と振り返るだけに、今季もスタートダッシュを狙う。打撃では昨年に引き続き、「低く速い打球を打つ」ことを心掛けているという。
2月1日から宮崎県日南市南郷町で行われるキャンプでは、A班(1軍)に加わるものの、辻監督からは独自調整を許されている。「余計な力が入ると疲れやすくなると思うので、心構えは100%でも、力まないようにやっていきたい」と語った。大記録達成を期待されるシーズンだが、「それはそれとして、ゲームを左右する1打を打ちたい気持ちに変わりはない。目の前の1本を打っていって、結果的に2000本に近づいていけたら」と自然体を強調していた。
一方、自身のインスタグラムでは、本拠地にほど近い狭山湖周辺で凧揚げに興じる様子を発信。「凧揚げは体力強化の一種。特に無風の時などは、走らないと揚がらないので大変。持久力がつく。それに(外野手として)屋外の球場で気流をつかむ練習にもなります」と独自の理論を展開していた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)
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