石川が西武特急止めた―内角攻めは「やらなくちゃいけないこと」
26日、ソフトバンクの石川柊太の快投が埼玉西武特急を止めた。石川は8回1失点の好投で今季3勝目。埼玉西武の連勝も9得点以上の連続試合記録も5でストップした。
本当に小気味のいいピッチングだった。味方の援護をもらった直後に犠飛で同点とされたが、8回を投げて失点はその1点のみ。前日に3本塁打を含む10安打、12得点を記録した埼玉西武打線を見事に支配してみせた。
「全体的に良かったです。一番良かったのは低めに投げたい時に低めにいったし、コースに投げたい時にしっかり決まったことですかね」と、石川はひょうひょうと語った。
初回からしっかりとインコースを突いて攻める姿勢を見せていった。2回の山川穂高への死球も攻めた結果だ。
「それはやらなくちゃいけないこと。そういうのが後々、自分を助けることになるとわかっているので。山川には死球にはなっちゃいましたけど、しっかり突っ込めたし、前半しっかりインコースに突っ込めたことで後半は打ち損じもしてくれました。次回の登板にも生かしたいし、自分の投球の幅として持っておきたいところでもあります」
5戦連続9得点以上の埼玉西武打線に対しても「意識はまったくないです。やるべきことをやる前に意識してもしょうがないので、いつも通りにやるということだけを意識しました」とのこと。
志願の熱投「前回の反省もあったんで8回までいきたかった」
また、6回の失点について「5回の(グラウンド)整備の後。(時間が)空いた時の球のキレとかは前々からの課題です」と反省も忘れない。それでも「あそこを1点で終われたというのが結果的には大きかったですね」と振り返った。
8回まで投げたのは石川自らの申し出もあったという。「前回の反省もあったんで8回までいきたかった。球数もそんなにいってないこともわかっていたし、(シーズンの)先は長いんで中継ぎの負担を減らせるというか、できる時に自分が(長いイニングを消化)できたら後々響いてくるんじゃないかなと思います。自分の中ではステップアップしていかなきゃいけないという意味の8回(の志願投球)でした」と語るのも、中継ぎ経験もある石川ならでは。
これで防御率は1.59。「あまり数字は意識してないです。これからも一人ひとり抑えていくだけですし、数字は最終的な話でいい。こだわっていないわけじゃないけど、意識はしていないです」。
淡々と語る口ぶりは以前から変わらないが、話す内容には明らかに1軍ローテ投手としての自覚が表れている。
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