ヤフオクドームで行われた1位・埼玉西武と3位・福岡ソフトバンクのカード最終戦。昨日の試合は10安打12得点と打線が大爆発した埼玉西武が勝利した。勢いそのまま埼玉西武が連勝を6に伸ばすか、福岡ソフトバンクが待ったをかけるか、注目の試合となる。
福岡ソフトバンクの先発は石川投手。先発陣に不安が残るチーム状況であるだけに、今日はその腕で埼玉西武の連勝ストップといきたいところだ。対する埼玉西武の先発は十亀投手。前回登板では6回途中5失点と精彩を欠いただけに、今日は本来の投球を取り戻したい。
石川投手は140キロ後半の直球を軸に、埼玉西武打線を無安打に抑える素晴らしい立ち上がりを見せる。一方の十亀投手も、直球とスライダー、カーブを投げ分け、福岡ソフトバンクを4回まで1安打に抑える投球を披露。序盤は両先発の好投が光り、スコアボードに0が並んだ。
試合が動いたのは5回裏だった。1死から7番・上林選手が四球で出塁し、すかさず盗塁、続く8番・今宮選手の外野フライで三塁に進塁。2死3塁としたところで、9番・甲斐選手が右方向に適時三塁打を放った。石川投手の好投を支える女房役の一打で、福岡ソフトバンクがついに1点の先制に成功する。
一方の埼玉西武も簡単にはリードを許さない。6回表、1死から9番・金子侑選手と1番・秋山選手の連打で2,3塁の好機を演出すると、2番・源田選手が犠飛で試合を振り出しに戻した。
しかし6回裏、福岡ソフトバンクが一気に攻勢に出る。先頭の柳田選手が安打で出塁すると、1死から5番・デスパイネ選手も安打で1,3塁と絶好のチャンスを迎える。ここで打席に入った6番・松田選手が、十亀投手の真ん中に入った変化球を仕留めた。打球は左翼席に飛び込む文句なしの4号3ランとなり、福岡ソフトバンクが試合を4対1の3点リードとした。
中盤以降もマウンドにも上がった石川投手は、埼玉西武を全く寄せ付けず。8回を投げ、被安打3、奪三振7、失点1の完璧な内容でマウンドを降りた。9回はモイネロ投手、森投手が登板し、埼玉西武打線の反撃を許さない。そのまま、最後まで試合の主導権を渡さなかった福岡ソフトバンクが今カード最終戦に4対1で勝利した。
勝利した福岡ソフトバンクは、先発・石川投手が文句なしの投球を見せたことが大きい。敗れた埼玉西武は、武器である攻撃力を発揮することができなかった。
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