9月12日、PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクと埼玉西武の第13回戦は、8対4で福岡ソフトバンクが勝利。3回裏にビッグイニングをつくり試合の主導権を握ると、そのまま逃げ切り5連勝を飾った。
試合が動いたのは2回裏。福岡ソフトバンクは7番・松田宣浩選手が右翼線への二塁打で出塁すると、続く高谷裕亮選手が埼玉西武の先発・ノリン投手から先制の適時打を放つ。3回裏には四球と2番・中村晃選手の右前打でチャンスを作ると、続く柳田悠岐選手の打球が野選を誘う。さらには6番・グラシアル選手の適時内野安打、高谷選手の2号3ランでこの回一挙6点を追加。7対0と埼玉西武を突き放す。
福岡ソフトバンクの先発・武田翔太投手は5回表に高木渉選手、6回表に栗山巧選手、山川穂高選手にそれぞれソロ本塁打を浴びるものの、7回途中7安打7奪三振3失点という粘りの投球を見せ降板。「調子はすごく良かったと思います。その中で、ホームランを打たれてしまったことは反省しないといけないし、次の登板に生かさないといけない。しっかり打ってくれた野手の皆さんに感謝です」とコメントした。
差を詰められる福岡ソフトバンクだったが、6回裏には中村晃選手の右二塁打などで1死3塁の好機を得ると、相手の暴投の間に1点を追加。8回表には森友哉選手の犠飛で1点を返されるものの、9回表は松本裕樹投手が3者凡退に抑え、試合終了。
勝利した福岡ソフトバンクは先発の武田投手が7回途中3失点と粘りの投球を見せた。打線は高谷選手が2安打4打点と奮起し、チーム通じて12安打8得点と火を噴いた。敗れた埼玉西武は先発のノリン投手が3回8安打7失点と誤算だった。
なお、埼玉西武の高木選手は5回表の1号ソロでプロ初本塁打、山川選手は6回表の21号ソロで日本人最速の通算150号本塁打を達成した。山川選手は「150本というホームランを積み重ねてこれたこと、うれしく思います。 またこれからも1本1本、ホームランを積み重ねていけたらと思います」と語った。
123456789 計
西 000012010 4
ソ 01600100X 8
西 ●ノリン-伊藤翔-田村伊知郎-小川龍也-十亀剣
ソ ○武田翔太-嘉弥真新也-高橋礼-松本裕樹
文・粟盛優佳
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