8月18日18時から、ZOZOマリンスタジアムで千葉ロッテと福岡ソフトバンクの同一カード6連戦初戦が行われる。千葉ロッテ・美馬学投手、福岡ソフトバンク・千賀滉大投手の先発で始まるこの試合の見どころを紹介する。
【今季対戦成績】
千葉ロッテ→2勝1敗
福岡ソフトバンク→1勝2敗
【千葉ロッテ】美馬学投手 8試合3勝2敗 46回 40奪三振、防御率5.28
【福岡ソフトバンク】千賀滉大投手 6試合4勝1敗 35.2回 41奪三振、防御率3.53
千葉ロッテの注目野手は和田康士朗選手。16日の北海道日本ハム戦では初のスタメンで5打数3安打3盗塁の荒稼ぎ。お立ち台では「(スタメンと聞いて)ご飯も食べられないくらい緊張していた」と話し、初々しくも凛々しい姿はファンを魅了した。17日にはそのプレースタイルから比較される荻野貴司選手が、約1カ月ぶりの実戦復帰となるファームの試合に出場。外野手のレギュラー争いはいっそうの熾烈を極めるが、育成出身21歳がその対抗馬として今の座を死守できるか、6連戦通して注目したい。
昨年の日本シリーズMVP男が帰ってくる。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で来日が遅れた福岡ソフトバンクのグラシアル選手が、18日一軍に合流する。14日のウエスタン・リーグで実戦復帰し、3試合で10打数5安打を記録。実戦のブランクを感じさせないアピールで、スピード昇格となった。ともなると気になるのはその打順。16日にお披露目した1番・今宮健太から始まる、中村晃、柳田悠岐、栗原陵矢の攻撃的な新・上位打線はこのカードでも見られる可能性が高い。そのうえでグラシアル選手を下位打線に迎え入れることで、相手投手の気を休ませることがない、真の意味での「嫌な打線」が、シーズンを3分の1以上消化したこの段階で誕生することになる。ベテラン美馬投手はどう向き合い、自分のペースで試合を組み立てるか注目だ。
文・海老原 悠
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