敵地テレビ局が「東京西川」の看板に注目「こんな現象が起こるなんて…」
エンゼルスの大谷翔平投手が13日(日本時間14日)、敵地ロイヤルズ戦に今季初めて「7番・DH」で出場。4打数2安打1得点と今季3度目のマルチ安打を記録し、5-4での逆転勝利に貢献した。1点を追う8回には逆転へとつなげる技ありの中前打を放ったが、カンザスシティで試合を中継している地元テレビ局は、メジャー初の二塁打を放った2回の打席で、バックネット下の日本企業の看板に注目。大谷効果を「ベースボールにとって偉大なこと」と大歓迎している。
2回の第1打席。大谷が打席に入ると、敵地カンザスシティで試合を中継していた「FOXスポーツ」も二刀流のスーパースターの話題で持ちきりになった。
まずは、実況が「昨夜は3点適時三塁打で全米のニュースになりましたね」と一言。アメリカで大ニュースとなっている背番号17の前日の打撃を紹介すると、現役時代に投手と捕手以外の全ポジションをこなすユーティリティプレーヤーとして知られた解説のレックス・ハドラー氏は「多くの人間はそのスピードに驚嘆しました」と走塁の“衝撃"を振り返った。
そして、ここで注目を浴びたのは、バックネット下の日本語の看板。大谷が「睡眠コンディショニングサポート契約」を結ぶ大手寝具メーカー「東京西川」の広告だった。
実況は「私はイチロー・スズキがマリナーズでアメリカにセンセーションを巻き起こしたことを思い出しました。試合は日本で放送され、日本の企業が看板広告を買い取りました」と語る。2001年にオリックスからマリナーズに移籍し、新人王とMVPを同時受賞したイチロー外野手がメジャーに巻き起こした狂想曲と、二刀流フィーバーを重ねていた。
地元のファンにとっては少し見慣れない漢字の広告。ただ、ハドラー氏は“大谷効果"を大歓迎しているという。「これはベースボールにとって偉大なことです。冗談ではありません。ファンタスティックですよ。こんな現象が起こるなんて」と話した上で「シーズン序盤で彼が成し遂げたこと、すでに大きな見出しを提供している。これは重大なことなんです」と続けた。
この直後、大谷はメジャー初となる二塁打をレフト線に放った。敵地メディアは投打にわたる活躍だけでなく、日本企業の広告にまで注目。まさに各地で熱視線を浴びている。
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