宿泊先のホテルに到着してチェックインし、部屋で一息つく。心持ちにゆとりが生まれたところで、今度は屋外の喧騒が恋しくなることはないだろうか。そんなとき、滞在者の良きパートナーとなりえるのが、プロ野球というコンテンツだ。
プロ野球を他のスポーツと比較すると、観戦も視聴も自由度の高さが特徴として挙げられる。目の前の一投一打に集中するもよし、試合の音に耳を傾けながら、明日の荷造りをするのもいい。さまざまな状況に適した楽しみ方ができるのは、野球の魅力のひとつだ。
東京都豊島区の池袋に位置するサンシャインシティプリンスホテルでは、「パーソル パ・リーグTV」を通じて無料でプロ野球の試合が満喫できる。アイ・ピー・アイ株式会社提供のWi-Fi回線接続ができる施設内であればどこでも、スマートフォンやタブレット端末などを利用してプロ野球の試合が楽しめるサービスを4月1日から開始した。
従来は、プリペイドカード購入後に客室内のテレビでVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスを導入していたが、家族など複数名が宿泊した場合に、異なるチャンネルを同時に楽しむことができない点が課題としてあった。何より、近年は主流になりつつあるスマートフォンやタブレットでの映像視聴に対応することで、宿泊客の利便性と満足度の向上を見込んでいる。
新サービスにより、滞在者は「パーソル パ・リーグTV」以外にも、映画やバラエティ、アニメなど、7チャンネルから約500作品を視聴可能となった。その中でも、プロ野球が魅力的なコンテンツであると語るのが、サンシャインシティプリンスホテル事業戦略の浜田真輔氏だ。「プロ野球ファンは全国に広く根付いており、当ホテルの新サービスを利用することで、地元で行なっている試合中継を東京でも視聴できるということは、ファンにとっては魅力を感じてもらえるサービスだと思っております」。
「パーソル パ・リーグTV」ではパ・リーグ本拠地主催の公式戦約400試合だけでなく、オフシーズンには春秋のキャンプやプロ野球選手が派遣される海外のウインターリーグなどの配信も行なう。そのため、サンシャインシティプリンスホテルの宿泊者は年間を通して野球を身近に感じることができる。ライブ配信がない日も2012年以降は過去の試合が視聴できるし、試合開始時間に間に合わなくとも、イニングVODを活用すれば後追いが可能だ。
プロ野球の視聴環境拡大は、「パーソル パ・リーグTV」を運営するパシフィックリーグマーケティング株式会社(以下PLM)の理念とも合致する。「プロ野球の新しいファンを増やすこと」をミッションとするPLMは、2016年開幕時にネットカフェで同様のサービスを開始し、加盟店舗は2年間で850を超えた。こうした草の根活動の先に、ビジョンとしている「スポーツ界の発展を通して、日本の社会全体を明るく元気にしていくこと」が見えてくる。
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