自宅からの観戦が少しでも楽しくなるように
楽天イーグルスは、無観客試合期間中すべての主催試合またはホームゲームにおいて、オンライン応援イベント「ファイト イッパーツ!オンライン応援わしほールーム supported by リポビタンD」を開催。楽天イーグルスの提案する、スタジアム内のビジョンやテレビ中継とも連動した新たな観戦体験を実際に体験してみた。
楽天イーグルスといえば、SNSの発信以外にも、球団公式アプリ「At Eagles」やRakuten.FMなど様々なオウンドメディアを駆使し、試合がない日や無観客試合期間中も、ファンとのタッチポイントを多数作り出している。突如到来した“ウィズコロナ時代”に素早く順応し、新たな応援の形や観戦体験を提供し続けている球団だ。
今回体験したイベントは球場での観戦ができない間「オンライン上に集まって選手にエールを送る場所」を作り、自宅での観戦が少しでも楽しくなるように、と球団が企画したもの。事前のチケット購入と、試合中継を観戦できる環境を整える必要があるものの、誰でも気軽に参加することができ、自宅でリラックスしながら応援の一体感を感じることができる。
イベントMCは楽天イーグルスステージMCやRakuten.FMパーソナリティを務める柳雄介さん、ゲストは日替わりで、体験した23日は球団OBであり楽天イーグルス ベースボールスクールコーチの有銘兼久さんが出演。主に攻撃中は球団公式応援パフォーマーやチア・マスコットによる応援を、守備中はMCやゲストによるトークやクイズ大会、選手のサインボールが当たる抽選会などを行い、内容は盛りだくさんだ。
最大の特徴はスタジアム内のビジョンやテレビ中継との連動
イベントが開始すると、まず球団公式応援パフォーマーによる応援の練習が行われる。オンラインでの応援はファン同士の顔がよく見えるので、最初は少し恥ずかしさがあるが、ここは楽しんだもん勝ち。ビデオはオンにして、近隣の住宅に迷惑がかからない程度の大きな声で、チームの勝利を願いエールを送っていこう。
試合中の攻撃時には、チアやマスコットも加わり楽天生命パーク宮城さながらの応援パフォーマンスで盛り上げてくれるので、それに合わせタオルを振ったり応援歌を歌っていると、恥ずかしさはすっかり消え失せ、自宅から一人で応援していることを忘れるほど楽しんでいた。なかでも、試合中幾度と訪れる、スタジアムの大型ビジョンにイベント参加者が映し出される時間はとてもテンションが上がり、ランダムで映し出される参加者の中に自分を見つけた瞬間と、その様子がテレビ中継にバッチリ映しだされた瞬間ははしゃいでしまった。
離れた場所から応援するファンと、球場・選手の距離を縮める新たな観戦体験を通し、これを機に、さまざまな事情を抱えて球場に足を運べないファンの応援方法の選択肢が広がれば、チームをより身近に感じ、チームとファンの新しいコミュニケーションの形が創出されるのではと、今後の展開に期待せずにはいられなかった。
勝利の喜びを共に!
この日、楽天イーグルスは見事ホーム開幕戦を勝利で飾った。ファンは皆、笑顔で拍手を送ると、ゲストOB・有銘兼久さんの号令で「カンパイ!!」。勝利の喜びを共に分かち合った。すると画面にはサプライズ映像として、グラウンドレベルから撮影している独占ライブ映像が流れ、イベント参加者のみが臨場感たっぷりの映像を楽しむことができた。
7月から観客動員を目指すことが発表され、少しずつではあるが、プロ野球も従来の形を取り戻しつつある。しかし、突如訪れた難局を乗り越えるべく、各球団が工夫を凝らし提案してくれる新たな観戦方法を今は思い切り楽しんで、満員の球場で声援が送れるその日まで、「ウィズコロナ」でチームを応援していきたいと思う。今回参加したイベントの詳細や参加方法は球団公式HPを。
https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/00002949.html
文・池田紗里
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