3月6日、静岡草薙球場で行われた楽天と中日のオープン戦は、3対1で楽天が勝利。楽天は、自身6度目の開幕投手に内定している則本昂大投手が先発し、5回1失点で順調な仕上がりを見せた。

　オープン戦2度目の登板となる則本投手。前回登板の2月24日、中日戦では、3回1失点（自責0）の内容だった。今日は立ち上がりからテンポよく、初回、2回と3者凡退に抑えると、3回までノーヒットピッチングを披露。力強いストレートはもちろん、スライダーやフォーク、カーブ、チェンジアップなども織り交ぜ、スコアボードに0を並べていく。

　援護したい打線は3回裏、2死から2番・鈴木大地選手の安打などで1,2塁の好機をつくると、4番・浅村栄斗選手がオープン戦初安打となる先制適時打を放つ。さらに満塁から、6番・銀次選手が押し出しの四球を選び、2点を先制した。

　則本投手は、4回表に中日の5番・阿部寿樹選手のタイムリーで1点を失うも、5回表は3者凡退に切って取り、5回2安打1失点4奪三振の好投でマウンドを降りた。

　直後の5回裏、ロメロ選手のタイムリーが飛び出し、3対1とリードを広げた楽天は、6回表から2番手のドラフト6位ルーキー・瀧中瞭太投手に継投する。1イニング目は無失点で抑えるも、回をまたいだ7回表に1死満塁のピンチ。ここで中日のドラフト4位ルーキー・郡司裕也選手を併殺打に打ち取り、なんとか無失点で切り抜ける。その後、3番手の釜田佳直投手が2イニングを0で抑え、試合終了。3対1で楽天が勝利した。

　投げては、先発の則本投手が5回1失点で存在感を示し、エースの名にふさわしい投球を披露した。打ってはロメロ選手が2安打1打点、鈴木選手も2安打と、新戦力の躍動が光った。

　 １２３４５６７８９ 計
中 ０００１０００００ １
楽 ００２０１０００Ｘ ３

中 ●小笠原慎之介-又吉克樹-橋本侑樹-藤嶋健人-岡田俊哉
楽 ○則本昂大 -瀧中瞭太-S釜田佳直

文・岩井惇

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