2014年のドラフト2位で加入した6年目の栗原陵矢捕手
13日に長崎市内での自主トレを報道陣に公開した福岡ソフトバンクの中村晃外野手。2014年、2015年に打率3割をマークするなど球界でも指折りの好打者だが、その中村晃が絶賛する選手がいる。
それが自主トレをともにする栗原陵矢捕手だ。2014年のドラフト2位で春江工から入団し、今季が6年目。昨季はキャリア最多の32試合に出場し、プロ初本塁打をマークするなど、バッティングに秀でた捕手である。昨オフは同じ長崎市内で自主トレを行う和田毅投手と練習を行っていたが、今オフは中村晃のもとに“弟子入り”。自主トレ公開日となったこの日も中村晃と並んで必死にバットを振った。
練習後に取材に応じた中村晃は栗原について「もう(1軍で)いけますよ。あとはポジションだけ。飛ばす力もあるし、僕よりいいと思います。あとはワンチャンスで結果出せるようにするだけじゃないですか」とその力を認める。昨季以上に力強さを増したスイングで鋭い打球を飛ばす姿に目を細めていた。
その栗原はこの自主トレのテーマを「量を多くしようと思っています。トレーニング量、投げる量、いつも以上にできているかなと思います」と語る。12月中から中村晃とともに練習を続けており「振る力はついていると思う。質のいい打球にこだわっていきたいと思います」と、自身の成長を実感しているようだ。
本職は捕手だが、福岡ソフトバンクの正捕手には甲斐拓也がいる。「捕手にこだわりはありますけど、そこだけで試合に出られないなら色々守ってでも試合に出たい」と、捕手だけでなく、内外野問わずにチャレンジするつもり。「今季は100試合は出たい。出られないとヤバイですから」と危機感を口にした栗原。今季、一躍ブレークを果たすことができるか、期待したい。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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