【MLB】自身の新人時代との違いは…イチロー選手、大谷翔平選手について米メディアに語る

Full-Count

2018.3.29(木) 22:51

マリナーズ・イチロー選手
マリナーズ・イチロー選手

適応段階のOP戦では結果を残せなかった大谷選手、イチロー選手はどう見ている?

開幕第4戦の4月1日(日本時間2日)の敵地アスレチックス戦でメジャー初先発登板することが正式決定したエンゼルス大谷翔平選手。オープン戦では、打者として11試合に出場し、32打数4安打で打率.125、投手としては2試合で防御率27.00という適応段階での“らしからぬ"数字には不安の声も上がっているが、マリナーズに6年ぶりに復帰したイチロー外野手は米メディアの取材に対して、二刀流を目指す大谷選手への独特な考察を示している。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」が報じている。

メジャー各球団の争奪戦を経て“ベーブ・ルース2世"の期待とともに米国に上陸した大谷選手だが、スプリングトレーニングでは適応に苦しんだ。特集では、「次のステップはマウンドでサイ・ヤング賞と打席ではシルバースラッガー賞を争うこと。それ以外はとてつもない失望になるだろう」と、大谷選手に対する米メディア、ファンの期待値の凄まじいまでの高さを表現している。

そして、通訳を介したイチロー選手のコメントを紹介。メジャー18年目の開幕を控えるレジェンドは「大変だと思いますよ。周りからの目がある中、期待値はどこに設定されているのか。なぜなら、それ(二刀流への挑戦)は今までありませんでした。自分は期待値がどこまで高いのか、低いのかわかりません。みんなどこまで期待しているのか……」と語ったという。

さらに、イチロー選手は普通の選手はプロでは投打のどちらかを選ぶことを説明し、大谷選手が両方で同じようにハイレベルな才能を持っていることを「ユニークなケース」と表現。大谷選手が1つを選べなかったことを「不運なことかもしれない」と語ったという。イチロー選手から見ても、二刀流の才能はそれだけ貴重であり、かつその道のりは困難ということなのだろう。

また、自身のメジャー上陸時について記事の中で、「自分も最初にメジャーに来た時、日本の人たちも高い期待をしていたと思います。それまで、ここに(野手は)誰も来ていませんでしたから。みんな自分のことを小さいなと思っていた」とも回想。それに比べて大谷選手は恵まれた体格を誇っていることから、期待値の質は違うのではないか、と分析している。

有資格1年目での米国野球殿堂入りも確実視されているイチロー選手は、27歳で迎えたメジャー1年目で史上2人目の新人王&MVPのダブル受賞という金字塔を打ち立てた。レジェンドも興味を持って見守る大谷選手の二刀流の軌跡――。いったい、どんなルーキーシーズンになるのだろうか。

記事提供:

Full-Count

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE