
◆パ・リーグ ロッテ8―5楽天(19日・ZOZOマリン)
愛斗は三塁ベンチに座ったままの吉井監督の視線を全身に受けながら、大歓声に包まれた本拠のダイヤモンドを回った。4―4の同点で迎えた6回2死満塁で、柴田から左翼席に1号満塁弾。西武時代の23年以来、3年ぶりの一発は自身初のグランドスラム。同年12月の現役ドラフトで西武から獲得してくれた“恩師”の前指揮官に強烈な一撃を見舞った。
「代打を出さずに信じてくれたので、集中していきました」。2打席連続三振でも打席に送り出してくれたサブロー監督の思いに応えたいという一心で、フルカウントからの153キロ直球を仕留めた。吉井前監督とは昨季までの2年間ともにプレーも、思い出は「ないです」と言い切る。しっかりと気持ちを切り替えて臨んだからこそ、好結果につながった。6月に第1子の長女が誕生しており、パパ1号にもなった。
“美爆音”で知られる習志野高吹奏楽部の演奏にも後押しされて、4月3日以来の貯金1。サブロー監督は「ベンチの声が聞こえないくらい美爆音がすごかった。貯金をもっと作りたい」と声を弾ませた。20日も全力で吉井楽天をたたく。
(阿見 俊輔)