左肘手術で長期離脱 オリックス・宮城大弥が現実を受け入れてポジティブになれる理由 エースがつくる「恩返しのかたち」に注目

スポーツ報知

4月9日のロッテ戦、降板するオリックス・宮城大弥

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 切り替える。前を向く。書き手として多用しがちな表現だが、なかなか実行できないことだ。私より20歳年下。オリックス・宮城大弥投手は苦難に直面しても、実に堂々としていた。

 4月9日のロッテ戦で左肘を負傷し、緊急降板。1か月後には米国で、左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術を受けた。「大事な体をもっと、愛しておけば良かったのかな…」。渡米前のある時につぶやき、少しだけ笑顔をみせた。現実を受け入れ、ポジティブになれる理由は。そこにはチームメートの支えもあった。

 日本人選手も外国人選手も関係なく、仲良しなのがオリックスの特長だ。ロッテ戦で登板したペルドモやマチャドはケアを後回しにし、宮城のもとへ駆け寄った。「大丈夫か?」。先発のエスピノーザも同様の手術を経験。尊敬するエースへ熱い気持ちを伝えた。

 「あなたは若いから、頑張れば絶対にレベルアップして帰ってこられる。待ってるよ!」。スマホの翻訳機能を使い、日本語のメッセージに変換。そのまま宮城に画面を見せた。今季から加入したジェリーも「どうなった?」と手術までの過程を気にかけていた。手術が決まると、全員が「祈ってるから」とエールを送った。宮城が誠実で謙虚な人であることも理由だが、助っ人がここまで心を通わせようとするのも珍しい。

 絶対的な柱だった山本由伸(ドジャース)が大リーグへ挑戦し、3年目。日本人選手からも心配、温かい激励があった。「自分の明るい未来を想像するしかありません」。最大目標は1年後の試合復帰。エースがつくる「恩返しのかたち」に注目していきたい。(プロ野球担当・長田 亨)

 ◆長田 亨(ながた・とおる) 2004年入社。プロ野球、サッカーを担当。元DF、3バックの右です。

記事提供:スポーツ報知(別ウィンドウで開く)

パ・リーグ.com ニュース

左肘手術で長期離脱 オリックス・宮城大弥が現実を受け入れてポジティブになれる理由 エースがつくる「恩返しのかたち」に注目