
今季の日本シリーズはソフトバンクが4戦全勝でDeNAを圧倒し、2連覇を果たした。MVPはサヨナラ本塁打を放った正木智也選手が受賞。シリーズ出場選手中、最年長の38歳、ソフトバンクの柳田悠岐選手には、シリーズのスポンサーであるSMBCから「みんなの声援賞」が贈られた。
柳田は「何もしていないのに、100万円もらってしまいました。ファンの皆さんのおかげ」と話していたが、第4戦の4回に放った遊撃強襲タイムリーの決勝打が評価された模様だ。
スポーツ報知の記録メモによれば、柳田は2020年にも優勝決定試合でタイムリーを放っており、日本一決定打2度は史上5人目。過去4人は巨人勢で、他球団では柳田が初めてという、値千金の一打だった。
これで柳田自身、9度目の日本シリーズ出場で8度優勝。出場した45試合すべてに先発出場し、175打数54安打(5本塁打、22打点)の打率3割9厘。通算150打数以上打者16人中、川上哲治・365、長嶋茂雄・343、与那嶺要・311に次いで4位だが、すごいのは出場した試合の勝率だ。
34勝10敗1分けの勝率7割7分3厘を誇る。34勝のうち勝利打点は4度と決して多くはないように見えるが、それでも期間中チーム最多。決勝のホームインとなる「勝利得点」は11を数え、次ぐのは周東の3度であることを見れば、貢献度の高さは群を抜く。
日本シリーズ通算45試合以上出場選手の、出場試合の勝率を出すと、
77試合 王貞治 ・623
73試合 柴田勲 ・658
70試合 伊東勤 ・507
69試合 森昌彦 ・632
68試合 長嶋茂雄・632
67試合 石毛宏典・591
61試合 秋山幸二・583
60試合 清原和博・627
58試合 辻 発彦・579
57試合 土井正三・667
45試合 広岡達朗・467
45試合 末次利光・667
45試合 柳田悠岐・773
黄金時代を過ごした巨人、西武の選手でも勝率7割強は誰もいない。40試合以上21人に広げても最高勝率だ。
なお、日本シリーズ9度以上出場して一度もシリーズ敗退がなかったのは巨人の黒江透修内野手ただ一人。巨人の9連覇中すべて在籍していたが、出場した43試合の勝率は・720。柳田に及ばない。
※参考資料 NPB日本シリーズ各年度結果
蛭間 豊章=ベースボール・アナリスト