
◆パ・リーグ 日本ハム5―0楽天(29日・エスコン)
日本ハムは29日、楽天戦(エスコン)に5―0と快勝。貯金を今季最多タイの26とし、首位ソフトバンクとの1ゲーム差をキープした。先発した北山亘基投手(26)は7回120球を投げ6安打無失点、9奪三振の力投。中盤は得点圏に走者を背負ったが要所を締めた。15日の楽天戦(楽天モバイル)で黒星を喫した荘司との投げ合いを制し、今季8勝目を挙げた。
最速155キロの真っすぐに変化球を織り交ぜ、北山が要所を締めた。4回1死一、二塁のピンチではボイト、鈴木大を連続三振。5回の2死一、二塁でも、村林を真っすぐで見逃し三振に仕留めた。7回120球を投げ6安打無失点。9奪三振の力投で今季8勝目を挙げ「ピンチもあったんですけど、三振を取ったり、切り抜けられたんで良かった」と胸を張った。
チームの悪い流れも断ち切った。ソフトバンクに3連勝したものの、その後の西武戦(ベルーナD)は1敗1分け。流れが停滞したことを感じていた。その中で、初回は真っすぐで押し込み3者連続三振。「ホームに戻ってきて、もう一回ピリッとするようなピッチングをしたいと思っていた。先制点を与えずにいけたので、役割は果たせたと思う」とうなずいた。
本来の自分を取り戻した。ここ数試合、真っすぐの強さが足りないと感じていた。「今回かなり改善していけた部分があって、その感覚を崩さないように大事に投げた。球数を投げすぎた要素もあったんですけど、課題は克服できた」。5回に村林を見逃し三振に仕留めた真っすぐは149キロ。球速がやや落ちる後半も、質の良さで差し込んだ。「そこが一番良かった部分」と手応えを明かした。
前回投げ負けた荘司とのマッチアップを制し、自己最多を更新する8勝目。「やり返すという強い気持ちだった。最低でも2ケタ勝ちたいと思うので、もっともっと貪欲にチームに貢献したい」。首位ソフトバンクとは1ゲーム差をキープ。勝負の9月、自信を持って右腕を振り続ける。
(山口 泰史)
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