楽しいときや悲しいとき、何かを頑張りたいときやリラックスしたいとき。その時々の気分によって聴きたい音楽は違うはず。
パ・リーグ選手の生活に寄り添う音楽は? 選手の日常や人となりが垣間見えるプレイリストを紹介します。
第5回は、福岡ソフトバンク・モイネロ投手が登場。「登板前に気分を高める曲」を尋ねたところ、「お〜! 音楽はめちゃくちゃたくさん聴くので、曲を選ぶのが難しいです」と絞りきれない様子のモイネロ投手。そこで、今季の登場曲『MI NOMBRE』を歌うBebeshitoなど「登板前によく聴くアーティスト4組」を教えてもらいました。
【これまでの『プレイリスト パ』はこちら】
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「YouTubeのアプリでこれらのアーティストの曲をずっと聴いています。いつも元気を与えてくれるんです! 僕はとにかく明るい曲が好き。彼らの音楽を聴いてリズムに乗ると、とてもハッピーな気分になれるんです。練習や試合に向かう前はそういう気分になる方がいいので、元気をもらえる明るい曲を聴きます」
(1)Bebeshito
・・・今季、モイネロ投手が登場曲として使用している『MI NOMBRE』を歌うキューバ出身のアーティスト。キューバで人気を博しているミュージシャンHarrysonと共に制作した『No Me Pongas Pero』がキューバ国内で大ヒットした。
(2)Los Van Van
・・・1969年結成。キューバのみならず、世界で高い人気を誇るティンバ/サルサ・オーケストラ。“キューバの弾丸列車”の異名を持ち、2000年にはアルバム『Llegó Van Van』でグラミー賞の「最優秀サルサ・アルバム」に輝いた。
(3)Los 4
・・・キューバで最も有名なグループの一つ。ラテン・レゲトンのリズムをベースとした伝統的なジャンルの「デンボー」と、キューバ発祥のジャンル「ティンバ」を融合させた独自のスタイルが特徴だ。キューバの人気ミュージシャンとのコラボ楽曲も制作している。
(4)Juan Luis Guerra
・・・ドミニカ共和国出身のシンガーソングライター。「メレンゲ」「バチャータ」といったドミニカの音楽ジャンルを広め、“キング・オブ・トロピカル・ラテン”と呼ばれている。2007年リリースの『愛のミ・コラソン』はラテン・グラミー賞6部門で受賞した。
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最後に、2021年から2023年まで瑛人の『香水』を登場曲として使用していたモイネロ投手に、お気に入りの日本の曲は見つかったのか聞いてみました。
「チームメイトが歌っている曲や、チームメイトの登場曲をいつも聴いているんだけど、お気に入りは見つかってないんです。たまに『いいな』と思うものもありますが……」
■モイネロ投手 プロフィール
2017年5月に育成枠で福岡ソフトバンクに入団。翌6月に支配下登録されると、同年リリーフとして34試合に登板。2019年からは4年連続で30試合以上に登板し、防御率1点台をマーク。特に、2020年は40ホールドポイントで最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。セットアッパー、クローザーとして大車輪の活躍を見せると、先発に転向した2024年は2桁勝利に到達。防御率1.88で最優秀防御率のタイトルにも輝き、チームの4年ぶりとなるリーグ優勝に貢献した。