NPBスカウト大挙来場のチャンスを生かせず 富山はオリックスとの交流戦で19失点大敗

スポーツ報知

2025.6.26(木) 13:51

力投した富山の右腕・マシュー

◆日本海リーグ・NPB交流戦 オリックス19―3富山(25日、富山市民)

 日本海リーグの富山GRNサンダーバーズは25日、オリックス2軍との交流戦で3―19と大敗した。今季新加入の2番・瀧野真仁右翼手(22)は4安打3打点と奮闘し、2回までに3点を先制。しかし6投手による継投が崩れ、23安打19失点を許した。1274人のファンが声援を送ったが3、9回に4失点、6、7回は5失点とビッグイニングを献上。上原茂行監督は「この試合を目標に、時間を与えてきて調整してきた。多くのスカウトが見に来ているのは、選手もわかっている。(チャンスの)舞台を与えられ、自分がつかめるかの状況なのですが」と厳しい表情を浮かべた。

 先発の148キロ右腕、小笠原天汰(20)は伸びのあるストレートを武器に最速147キロをマーク。2回まで無失点に抑えたが、3回に4安打4失点を喫し4回で降板した。国士舘高を卒業し、今季で加入3年目。奪三振数は25とリーグトップを誇るが、この日は精彩を欠いた。指揮官は「変化球でかわすのではなく、変化球で攻めないといけない。それが理解できれば投球に幅が出る。まだ技術が足りない」と指摘した。

 5回から登板した右腕、シャピロ・マシュー一郎(22)も、2イニングで5安打5失点と乱れた。193センチ、102キロと恵まれた体を生かし最速152キロを記録。力強いストレートで真っ向勝負したが6回は2四球、1失策も重なり5失点で降板した。マシューは「(リーグ戦で)いい方向に調子は上がってきていると感じていたが、ストレートだけになってしまった。正直、今日はいけると思っていたが悔しいです。もっとレベルを上げていきたい」と前を向いた。

 ほろ苦い結果となってしまったが、スカウトが重視するのは今後の伸びしろだ。上原監督は「ヒット数(11安打)にも表れているように、最後まで必死にプレーしてくれたのは頼もしく思える。今後のリーグ戦に生かして欲しい」と期待。貴重な経験を生かし、NPB入りを目指す。(中田 康博)

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