
◆パ・リーグ 日本ハム3―4ソフトバンク=延長11回=(22日・エスコンフィールド)
日本ハムは22日、延長11回までもつれ込んだソフトバンク戦(エスコン)を3―4で落とした。先発の古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)は、6回を投げ6安打3失点(自責2)。初回先頭打者に初球弾を浴びたが、9奪三振の力投で先発の仕事を果たした。23日の楽天戦(楽天モバイル)に先発する金村尚真投手(24)は、中13日での調整に手応えを見せた。
マウンドを降りるまで、古林の威力は衰えなかった。6回1死一塁、山川を149キロの真っすぐで空振り三振。続く渡辺陸の打席で、二盗を試みた走者を捕手・進藤が刺し、6回を投げ終えた。先頭打者に初球弾を浴びるなど、初回に2失点。5回にも再び勝ち越しを許したが、6回6安打2四球3失点(自責2)、9奪三振の力投でクオリティースタート(6回以上を投げ自責3以下)を達成した。
マダックス(100球未満での完封勝利)を達成した前回11日の楽天戦(エスコン)に比べてボール球が目立ち、6回で100球に達した。「ストライク先行の投球ができず、四球を出してしまったことが悔やまれます。三振も前半に偏っていて、中盤以降も続けられたらもっといい投球ができると思います」。冷静に自身の投球を振り返り、次回以降への糧にする。
打線の援護もあり、勝敗は付かず。「本当にチームメートに助けられました」と感謝した。9回には支配下登録されたばかりの“台湾の至宝”孫易磊(スン・イーレイ)投手も1軍デビューを果たした。孫が投げ終わった際にはベンチで自ら歩み寄り、ハイタッチも交わした。同郷の後輩の活躍も刺激に、昨季の台湾MVPの実力を証明していく。(山口 泰史)
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最終調整を終えた金村は、自信に満ちた笑みを見せた。9日の楽天戦(エスコン)に7安打1失点で完投勝利を挙げてから中13日。23日の楽天戦に向け「ちょっと(間隔が)空いたので球数を投げてみたり、工夫しながらいい調整ができたんじゃないかなと思います」と穏やかに語った。
自身のほか伊藤、北山、古林、山崎、加藤貴、細野、達と8投手で回すゆとりローテ。その分、チーム完投数9(金村3、伊藤2、北山2、古林1、山崎1)は両リーグで断トツだ。「チームが勝つことが一番。その結果、完投できたらと思っている。1イニングでも長く投げることを意識してやっていければ」。今シーズンに挙げた3勝は全て完投。6連戦の真っただ中に、1人で投げ抜く覚悟だ。
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