
◆パ・リーグ 日本ハム5ー9オリックス(14日・エスコン)
自らが描いた放物線を見届け、何度も雄たけびを上げた。4―5の8回2死満塁。オリックス・広岡大志内野手(28)は腹をくくった。「一番いい勝負球が絶対、来ると思った。フォークが来たら仕方ないくらいで」。カウント3―1から斎藤の159キロの直球を振り抜き、左翼席へと運んだ。自身初の満塁弾は、チームに逆転勝利を呼び込む一発。「アドレナリンが出過ぎて、記憶が飛んでいました」と、仲間の祝福に全力のハイタッチで応えた。
巨人から移籍3年目の今季は、4月22日・ソフトバンク戦(みずほペイペイ)で自身2年ぶりのアーチ。同月の終盤から宗に代わって三塁に定着すると、ここまで打率3割3分3厘でチームをけん引する。「(過去は)別に関係ない。今日という日をみんな、頑張っている」。目の前の課題に対して実直に取り組み、代走や守備固めでの出場が続いた開幕直後の立場を一変。岸田監督は「あの子はいつも、練習でいろんな準備をする。それが結果につながっている」と目を細めた。
15日の首位攻防戦3戦目に勝利すれば、10日以来の首位に浮上。「あしたが大事。しっかり勝てるように」。もう、未完の大器とは呼ばせない。プロ10年目の大ブレイクで、チームを再加速させる。(南部 俊太)
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